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木鳩屋雑記

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これより女人結界

数日間留守をして、滋賀の琵琶湖沿い東側を湖北から大津まで、そして奈良へと足をのばしました。奈良といっても飛鳥よりも奥の吉野郡天川村です(ミステリでお馴染みの天河大弁財天社のある)。そしてここには現在なお女人禁制の大峯山(おおみねさん)があります。修験道。下山する友人を迎えに行ったときに、女人結界門のところでちょうど入山するご一行様に鉢合わせました。
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この方たち、駐車場のところで白装束に着替えているのを見かけた。
入山前、般若心経をとなえているところ。

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お気をつけて。
この日は小雨模様で気温もこの時期にしてはずいぶんと低かったです。

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何か説明を受けている様子。女人結界門の向こうなので入れません。

今これを書いているのは、もちろん天川村から帰って来ているからなのですけれど、大峯山にかかる白いもや、天の川の水音、大木のうろの中のほんのりした暖かさ、つめたく湿った土や苔や空気のいいにおいなど、あの場所が今も私の中のどこかに存在するような感じが残っています。あれらは今も静かにあの場所にあるということ、自分の中に日常とは違った時間の流れをもつということがつまるところ旅ということなのか。同時に、私の一部があの場所に今もとどまっているような感覚もあるのです。
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by kobatoyakigashi | 2010-05-29 22:41 | 課外活動話 | Comments(0)

のどかなパン

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予想以上に暇な時間がとれてしまったこの週、パン作りに明け暮れました。

上ふたつ:とうもろこしのパン。冷凍してあったとうもろこしをたくさん混ぜる。全粒粉も少し。
下の長いのふたつ:クランベリー、かぼちゃの種、マーマレード入りのパン。切ったときに赤・緑・黄がちらちら見える信号パンになって愉快と思って組み合わす。

いずれも生地は堀井和子さんの本より拝借した、粉と塩と砂糖と水とイーストだけのシンプルでリーンなもの。それに野菜やドライフルーツ類、ナッツ類、スパイス類などを適宜好きなように好きなだけ混ぜていつも焼いています。形も思いついたままにできるので、食パン型や丸成型、長くなどいろいろに作ります。パン作りは、ほんとうに自由だ。いいねぇ。

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ライ麦粉から酵母をおこし、ライ麦パンも焼く。
酵母のおこし方が我ながら不適切だったためあまり出来の良い酵母ちゃんにならなくて、パンもかなりすっぱいものになってしまいました。トーストしたときの歯ごたえぼりぼりのところは結構すきなんですけど。次はちゃんとしたおこし方をしてさしあげよう。

パン作りはいずれも実験・練習で、店で売る予定は今のところありません。あしからずご了承くださいますよう。
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by kobatoyakigashi | 2010-05-22 22:45 | 試作新作 | Comments(0)

スパイスチャイになるグラノーラ

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フィールドオブクラフトでお目見えした、スパイスチャイ風味のグラノーラを店でも出し始めました。
オートミールをベースに、アーモンド、かぼちゃの種、白ごま、クランベリー、サルタナレーズンといったナッツやドライフルーツ類の存在を確かめるように食べるのがたのしいシリアル。スパイスはカルダモン、シナモン、ジンジャー、ナツメグ、クローブで、甘味は蜂蜜のみ。

これはあるエッセイ本で紹介されていたグラノーラの材料をほぼ踏襲したものです。作り方が書かれていたのではなく、「これこれが入っていて、かけた牛乳が最後にはおいしいチャイになるのにまいってしまった」とあるのを読んで、猛烈に食べてみたくなったのでした。
元のグラノーラを食べるにはアメリカまで飛ばねばならず味を確認できないのが残念ですが、これはこれでなかなか悪くない味と思っています。最後のチャイをたのしむために、牛乳をどたっぷりとかけて食べるのがおいしい。パンを食べられない朝にも、シリアルはするりとおなかに入るのが心強いところ。ヨーグルトをかけて食べるとさっぱりします。これもおいしい。
べつの本にたしか「ピーナツバターの風味がするグラノーラ」というのも紹介されていて、こちらも作ってみたいグラノーラのひとつです。

こういうものを提供することは、焼菓子じゃないのにと以前なら逡巡したことでしょう。でも今は「ここからここまで」という線引きをすることなしに、思うようにやっていくしかないのではと考えるようになりました。どんなものを作りたくなるかはわからないし、それは必ずしも焼菓子におさまるものではないかもしれないし、自分で自分を規定せずともよいかと思います。誰もしないようなことをすることのおもしろさを手放すのが惜しいのです。
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by kobatoyakigashi | 2010-05-20 22:35 | 試作新作 | Comments(0)

まつりのあと

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桜はソメイヨシノも八重もとっくに終わってしまいましたが、抹茶と桜のシフォンケーキを焼きました。桜の花を塩漬けにしたものを刻んで混ぜます。写真ではほとんどわかりませんがところどころにピンク色がぽちりと見えます。うっすらとした塩味と桜の風味がかおるシフォンケーキになりました。

ちょうど今頃桜の若葉がわっさり茂っていて、かなり大きな木陰を庭に作っています。空が見えないくらい。その若葉色の感じがするケーキです。
たまーに店で出しています。どうぞよろしく。


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こちらは一年ぶりの生姜のバターケーキ。先日シロップ煮にした新生姜を使って焼いたもの。開店時から出しているおなじみさん。さわやかさんです。

倉敷はクラフト後の先週末が春季大祭(というのだろうか?)で、おみこしが出ました。そういえば素隠居(すいんきょ:翁媼のおめん法被に襷といういでたちのを人が何人も往来に出てきて、うちわで子どもの頭をはたいてすこやかな成長を祈願するも泣き叫ぶ子どもが多いというお祭り。子どもだけでなく大人もよくはたかれているのを見かける。)も出てました。春季というよりもう初夏ですけれど、祈年祭みたいなものと推測しています。そろそろ田植えの時期ですしね。
以前、店の駐車場に入ろうとした手前の一軒から素隠居の服装のおじさんがややあたりをはばかるような様子でにゅうっと出てきたときはびっくりしました(おめんはまだつけていなかったが)。見ちゃったねと思った。近所の人たちが有志で出動しているのだろうか。いまだに倉敷のこと、よく知りませんな。
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by kobatoyakigashi | 2010-05-18 22:25 | 試作新作 | Comments(0)

ミドリのパン

新生姜、シロップ煮にしました。そろそろ初夏のバターケーキを焼きたいなと思っていたところ。今年もしょうがのケーキが店頭にならぶ予定です。
シロップ煮にした生姜はケーキに使い、あまったシロップはソーダで割ってジンジャーエールを楽しめます。夏のまかないのたのしみ。ソーダを用意しておかなくては。

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本日の試作パンはパセリとチーズのパン。みどりのパン。
このとりあわせはパンの巨匠S子ちゃんに教えてもらったもので、チーズは本来は違うのを使うべきなのだろうけれど私はちょうど余っていたのでモッツァレラを使いました。結果生地にまぎれてあとかたもなくなるチーズ(あぁ…)。チーズの油分ゆえと思われますが、こんもりした山型にうまくふくらんでくれました。パセリが香っておいしいです。モッツァレラよりもうちょいパンチのきいたチーズが合うような感じです。
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by kobatoyakigashi | 2010-05-14 22:43 | 試作新作 | Comments(0)

モランディな厨房

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ふたたびの営業開始に向けて始動しました。
なにしろ店はからっぽです。
焼いて詰めて焼いて詰めての作業の合間、曇り空の美観地区で気分転換をする。蕎麦を食べて古本を探し珈琲を一杯。それからまた店に戻って作ります。店を離れてまた戻ったときに、自分の場所はここだということがすっかり染み付いていると感じる、もうすぐ丸5年です。

写真は今年のクラフトのお買い物、銅のミルクパン。本当は初めてこの方を見たときからこれこそをずっと欲しかったのに、何年も違うものでごまかしてきたということが買ってみてよくわかった。「わが谷は緑なりき」みたいだ。

なんとなくモランディの絵にありそうにも見えます。よい景色。
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by kobatoyakigashi | 2010-05-11 22:04 | 店話 | Comments(6)

ディスケ・ガウデーレ

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フィールドオブクラフト倉敷が終わりました。連休明けの8日(土)・9日(日)の二日間、一年ぶりの野外出店です。去年に引き続き今年も好天にめぐまれました。

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一日目が終わってから店に戻り、二日目のためのスコーンやケーキなどいくつか焼き足しながら、そういえばそもそも木鳩屋の始まりというのはこうだったということを思い出したのでした。菓子を焼いて会場で売り、また戻って焼いて会場へということを繰りかえしたことで、自分の店という固定の場がなければ続けられぬという気持ちがかたまっていったのだった。

今回、準備しながら目標としていたのは、店をできるだけ優先すること(クラフトをおろそかにするという意味ではない)と、「ディスケ・ガウデーレ」ということ。梨木香歩さんの本に紹介されていた、セネカの言葉で「楽しむことを学べ」の意。そもそも楽しくて続いていた菓子作りを苦しいと思うことはつらい。厳しいときほどそれを忘れないようにしたい。
クラフトが終わって、その目標はほぼ達成できたかな、と思います。
フィールドオブクラフト倉敷のスタッフの方々および木鳩屋お手伝いスタッフ(??)のおかげ。いつもとても助けてもらっています。ありがたや。

今回のメニュウは、

スパイスとフルーツのケーキ
プルーンとチョコレートのスパイスケーキ
オレンジのバターケーキ

柚子と蜂蜜のビスコッティ
アニス風味のビスコッティ
オートミールビスケット
ライ麦ビスケット
レモンクッキー

たまねぎスコーン
オリーブと黒胡椒のスコーン
ハーブとチーズのスコーン
チョコチップとバナナのスコーン

スパイスチャイ風味のグラノーラ

でした。
来てくださったみなさま、ほんとうに、ありがとうございました。
売り切れの種類があったり、もうすでに売り切れてしまっていたみなさま、ほんとうに、申し訳ありませんでした。

クラフトが終わり、今年の繁忙期は8割方終了。あとは秋までをゆるりと店にて焼き続けます。
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by kobatoyakigashi | 2010-05-10 22:44 | 課外活動話 | Comments(0)

有隣荘にて

週末のクラフトに向けて準備が粛々と進んでいます。そんな心身ともにあわただしいなか、特別公開中のもと大原家別邸である有隣荘(ゆうりんそう)へ見学にゆきました。ここは大原美術館所有となった今、現代美術作家の作品を展示するなどなかなかおもしろい試みがなされている場所でもあります。ヤノベケンジさんによる「幻燈夜会 ファンタスマゴリア」が展示中。初・有隣荘。地元の人間には「緑御殿」とも呼ばれております。

この方の名前どこかで?と記憶を探っていると、もしやしばらく前に回覧板でアート発信といった主旨のことをしていた方ではないかと思います。違うかしらん。なぜか私の店に回ってきたことがあるのですよ、その回覧板。今回の展示、有隣荘という建物もよかったし、ヤノベケンジさんの作品もおもしろかった。トラやんー(このさりげなさ、さすが大阪府民ですね)。
9日(日)までですので、クラフトついでに立ち寄るのもおすすめと思います。場所は大原美術館の斜め向かい。

ちなみに大原美術館や有隣荘があるあたりの住所は「倉敷市中央1丁目1号」。「中央」なんて番地不要ということではないか。大原家すごいなぁ。

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そして只今の店内はこのようなカオス状態。袋詰め完了のフルーツケーキ類。
作りすぎではと不安になるほど作りました。

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こちらはレモンクッキー。
たくさん用意しておりますが、売り切れの際はご容赦ください。
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by kobatoyakigashi | 2010-05-06 21:25 | 店話 | Comments(0)

日々の昼めし⑭

f0131641_2201440.jpg牛肉とごぼう、パセリの焼き飯
(黒胡椒たっぷりと醤油で味つけ)


f0131641_2202354.jpgアボカドとえびのサンドイッチ
(ゆでたえびとアボカドを切ってパンに並べ、醤油をすこしたらしてはさむ。わさびも合う)、
いちご、
牛乳
f0131641_2203427.jpgごはん、
餃子(前日の残り)、
茹でブロッコリと茹で玉子

いずれも残り物をお弁当に詰めた。
f0131641_2211017.jpgごはん、
油揚げとにんじん、ぶなしめじの味噌汁、
ひもの(かわはぎ)、
昆布の佃煮(いただきもの)

かわはぎのひものは、唐辛子が散らしてあってぴりりと辛いものを選んだ。網であぶって食べます。

f0131641_2212789.jpgバタつきパン、
さより、たけのこ、舞茸、さつまいものてんぷら(前日の残り)、
セロリときゅうりのサラダ

セロリときゅうりを薄く切って塩をふってしばらくおき、オリーブオイル、塩、酢などを適当にかけて食べる。酢を多めにするとおいしい。

f0131641_2213726.jpg黒鯛とフェンネルと玉ねぎのパスタ

鯛を焼いてから骨をはずしてほぐし、その油で玉ねぎをいためてパスタとからめる。フェンネルは魚と好相性のハーブ。このあたりでは黒鯛のことを「ちぬ」と呼ぶ。おいしい魚。
f0131641_2214553.jpgごはん、
小松菜、豚肉、油揚げ、えのきの煮びたし

豚肉を炒めた上に水をそそいで煮て、油揚げ、えのきを入れて醤油と塩で味つけ。小松菜は最後にざくざく切って煮る。煮汁は飲める程度の薄めに味つけする。なんということはないが、おいしい。

アボカドとえびの組み合わせはとてもおいしい。でもアボカドを一食に一個はさすがに食べられないので、半分ずつ2日かけて食べます。それでも本当は少し多いなぁと思っているほど。だから「ちょっと食べたい」くらいでは、アボカドはなかなか買うふんぎりがつかない。変色するし。
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by kobatoyakigashi | 2010-05-03 22:58 | めし | Comments(0)

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先日お誕生日ケーキをお題つきでご注文いただく。そのお題がこの「骨」でした。しかも「かわいく」。聞くところによると肋骨を骨折した家族のためのお誕生日ケーキなのだとか。

というわけで、いちごジャムを混ぜてうすピンク色にしたホイップクリームを、ちまちまちまちま絞りだして「骨」とかき、カラフルなアラザンと銀色のアラザンで電飾のごとく飾りました。こんなのでいいのかな、と思いながら。幸い及第点を頂戴したようで「かわいいっ!」と言ってもらえました。よかった。ドクロとか描いて、とも言われていたので、へなちょこのドクロマークを絞りました。ドクロというよりミイラみたいだ。

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さて、連休もそろそろ後半になってまいりました。
店用を焼き足しながら、クラフト分がそろそろ佳境にさしかかろうとしています。フルーツケーキは焼きあがって只今熟成中。ビスコッティなど乾きものを少しずつ焼き始めました。

写真左がそのフルーツケーキ。右はスパイスの入ったグラノーラの試作です。順調にいけば、少しですがクラフトに間に合いそうです。
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by kobatoyakigashi | 2010-05-02 22:23 | 店話 | Comments(0)