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木鳩屋雑記

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東京

週のはじめ、2日ほど東京に出かけていました。何年ぶりやら。
店は連休とさせていただきまして、ご迷惑をおかけしました。来てくださった方もいたことと思います。すみませんでした。思うところあり、勉強させてもらおうと麹町、水道橋、経堂、池袋、銀座などあちこちの店に足を運びました。
一番の目的を着いて早々に果たしてしまったので、あとは気のむくまま。そこで目に留まったのが、東京国立博物館における長谷川等伯展、でした。歴史屋ならば行くべし、と上野公園まで。なんと特別展の初日にぶつかりました。我ながら運の良い。

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初期の作品から網羅した膨大な画業。だんだんととぎすまされてゆく画面の最後に「松林図」がたたずんでいました。たくさんの人がじっと無言で、まるで自分の中の深淵でものぞきこむような顔で、画面にすいこまれていた。ゆくべきところまでゆけば、いつかはこんな仕事ができるのか、とただうち眺める。

長谷川等伯グッズもあれこれ販売されておりましたが、平常のミュージアムグッズの中にこんなものが!
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尾形光琳の八橋蒔絵螺鈿硯箱(やつはしまきえらでんすずりばこ)を模した缶入りクッキー。すばらしいアイデアだ!

小田急で経堂まで足をのばした折、「生田」「読売ランド前」「登戸」など庄野潤三の著書でおなじみの駅名がありましたので電車にゆられついでにそこまで行ってみることにしました。生田の丘はどちら側だろうときょろきょろしたり、読売ランド前に本屋さんがあってそこからフーちゃんとミサヲちゃんが出てきたのだ、などと思い出したりしました。著作の空間を実際に追いかけることで、また本に戻ったとき違う感触でより近い感じで読めるのがうれしい。今、『うさぎのミミリー』を読み始めたところなので、よけいに。

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東京から帰宅すると、こんなかわいい本のプレゼントが届いていた。
子どもむけ科学雑誌「たくさんのふしぎ」。今月号は『ぐりとぐら』の作者による「おかし」。「おかしはきびしい!」「おかしはたのしい!」「おかしはやさしい!」「おかしはこころのメッセンジャー!」「おかしにはなかなおりのまほうがある!」「おかしははたらきもの!」だそう。本当にそう。すてきな雑誌です。
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by kobatoyakigashi | 2010-02-25 23:15 | 課外活動話 | Comments(0)

ふわっとしたスフレチーズケーキ

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うちの店のような形態だと比較的、作り手に物申し易いところはあるのでしょう。「××は作らないのかしら?」といったリクエストのようなご意見のようなお言葉をちょこちょこ頂戴します。そういう菓子があるということは知っているが作っていないということはつまりそういうこと、なのです。ただ、「××は作らない?」の××を数日中に数人から言われた場合、「これは天の声では」とすぐその気になるのが私です。天の声ならば逆らえませぬ。それを実行にうつす用意が自分の中でそこはかとなくできていた、というのはあるかもしれない。最近続けて違う人から「ふわっとしたチーズケーキ作らないの?」と寄せられた声は、私の中にもあったのかもしれない。実際に作ってみると、本当だこれはおいしいと納得すらする。子どもの視野よりもせまい私の視野であった。

そんないきさつで新作が出るということも、往々にしてあるのです。
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by kobatoyakigashi | 2010-02-19 21:57 | 試作新作 | Comments(2)

フォカッチャのおふとん

ザルツブルグ土産に岩塩をいただきました。岩塩なのでミルが要るな、と思いながら塩用のミルを見つけられないまま数年が経ち、先日ふとペッパーミルでも用途は同じだし構うまいとそれを購入。しかし買ってから気づいたことに「岩塩に使用しないように」と書いた紙が入っていた。さびるからか、きっとさびるからだな、いいや少々さびても(私物だから)、とその紙は見なかったことにして岩塩をざらざら入れてためし挽き。よし挽ける。この岩塩、使いたい。フォカッチャでも焼くか。

f0131641_22185133.jpgそんな経緯でオーブン皿いっぱい、ふとん大のフォカッチャを焼きました。

焼く前。
このサイズは成型をさぼったからではなく、本のとおりに従ったのです。
DKbooks料理シリーズの「BREADS」より。大きく焼いてから切り分けるのです。
f0131641_22185822.jpg焼けた焼けた。

岩塩はおいしかった。畑でちょん切ってきたローズマリーをたくさん刻んで生地に混ぜ、焼成時にも上にたっぷりふりかける。オリーブオイルもたっぷりかける。するとトースターで再度焼いて食べるときに、かりっとしておいしいのです。
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by kobatoyakigashi | 2010-02-16 22:46 | 店話 | Comments(0)

幕の内ヴァレンタイン

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今年も無事にチョコレートの季節を終えることができました。ご報告がてら。このようなセットを作りました。右手前より時計回りに、チョコレートのマカロン、チョコレートサブレ、アーモンドチョコレート、チョコレートのフィナンシエ。マカロン、サブレ、フィナンシエは店頭に並ぶいつもの顔ぶれですが、アーモンドチョコレートはヴァレンタイン期のみの品物。ローストしたアーモンドをキャラメルコートし、更にチョコレートとココアでコロモをつけます。まぁ、よくある商品です。そして素材は裏切らないというのはこういう菓子で明らかになるのだな、とも思う菓子。

さてさて。いよいよ次はホワイトデーがやって来るということですね。
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by kobatoyakigashi | 2010-02-15 22:15 | 店話 | Comments(0)

「生命の樹」

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昨秋のこと、木鳩屋店内で「ガベのおざぶ展」という小さな展示をしたのを覚えていらっしゃるでしょうか。あのときは、座が小さめの椅子にぴったり合うような、小さく愛らしいちょうどおざぶサイズのガベを展示させていただきました。
そのガベを長年ずっと扱っておられる岡山市のGallery ONOさんで、大きいサイズのガベを展示されています。「GABBEH・生命の樹」という。松のような、針葉樹の森を思わせるような図柄の、うつくしい織物です。遊牧民の染める青がこのように深くきれいとは。暖色につい目をうばわれることが多いけれど、寒色もとてもよいのです。

手仕事による大きな作品の前でたたずむ時間の幸福。
よろしいですなぁ。

14日(日)までの展示。
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by kobatoyakigashi | 2010-02-13 22:32 | 店話 | Comments(0)

日々の昼めし⑩

f0131641_20402344.jpgいなりずし(前日の残り、母作)、
茗荷の甘酢漬け、
春キャベツとベーコンのいためもの
f0131641_20403975.jpgバタつき天然酵母パン(エルパンドールの)、
セロリとさきいかと松の実のサラダ
f0131641_20405289.jpgごはん、
春巻き、
かぼちゃと帆立の煮物、
奈良漬
(いずれも前日の残り、母作)
f0131641_20411046.jpgラーメン(白ねぎ、キャベツ、かにかまを炒めてのせた。玉子焼きものせた)
f0131641_20412414.jpgバタつき天然酵母パン(エルパンドールのとドミニクサブロンの)、
春キャベツとベーコンのいためもの

かわりばえしないものばかり食べています。あまりに同じなのでかなり割愛したのですが、それでもこうなる。少し前から春キャベツが出始めて以来、常に冷蔵庫には春キャベツが備わっているのでこうなる。ベーコンやねぎと炒めて蒸し焼きのようにして、塩と酢で味付けというのが気に入っていて、そればかり。ベーコンがソーセージになったり、マスタードを足して炒めたりしますが、特にバリエーションというほどでもなく、ただ春キャベツっておいしいなぁと思いながらきゅっきゅきゅっきゅと食べられるのです。
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by kobatoyakigashi | 2010-02-12 20:59 | めし | Comments(0)

とりビスケット

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先日、とある集会のための菓子をおおせつかりました。お題が「鳥」ということでご指名いただいたのかしらと思い(うちは「鳩」ですから)、鳥のかたちのビスケットを焼くことに。ライ麦のとりビスケットと、抹茶と桜のビスコッティ、それに定番であるオートミールビスケットの3種詰め合わせ。とりビスケット、試験的に週末少し店で出していました。定番になるかはまだ未定ですが、ざっくりした味わいのとてもシンプルなビスケットを焼きたいと思ってはいるので、全粒粉(グラハム)などでも作れたらと思います。

私が作りたいのは、健康な菓子(健康になるための菓子、ではなく)。たとえばバターやクリームをどっさり使った高脂肪・高カロリーの食べ物を日常的にたくさん食べると、もはやそういう食べものをさほど必要としない年齢になった私は身体の調子が狂ってしまいます。たまには食べるけれど。だからそうならないよう、身体の負担にならないよう、でもおやつに食べるのだから、うれしいもの、おいしいもの。つまるところ、自分が食べたいもの、というのをもっと作ることができれば。

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と、書いておきながらこちらはクリームたっぷりのお誕生日ケーキ。お祝いにはやはりこれ。これはこれで「健康」といえます。
ひつじに深いゆかりのある方のために。ひつじを上に飾りました、苺ショートケーキ。ひつじは、ひつじ型で抜いたスポンジケーキを重ねたものが台になっています。全部クリームではないのです。
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by kobatoyakigashi | 2010-02-08 22:22 | 店話 | Comments(2)

うすべにの

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柚子とは1月でお別れして2月から木苺のマカロンです。すっかり定番。チョコのこげ茶やチーズケーキの黄色など地味な色目に慣れているので、うすピンク色が登場してくると冷蔵ケース内も華やぎます。ここだけ春が来たよう。

この木苺マカロンと、1月より引き続きのチョコレートマカロンが2月の組み合わせです。今年もこの組み合わせを作ることができました。うれしい。どうぞよろしくお願いいたします。

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先日のお誕生日ケーキ。苺のショートケーキ。
おめでとうございます。
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by kobatoyakigashi | 2010-02-04 22:06 | 試作新作 | Comments(0)

今年も金柑

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チョコレートの影でひっそりと今年も金柑のバターケーキを出し始めました。シロップ煮にした金柑を生地にも表面にもぽこぽことのせ焼き上げたもの。これを焼くと、冬ももう終わりが見えてきた気になる。
金柑のシロップ煮づくりは楽しい作業。半割りにした金柑のきれいな黄緑の種をとったものに、煮立たせたシロップをかけて1日冷ますということを2、3回くりかえします。この作り方は皮ごと使いたい柑橘類にはだいたい応用できるようです。八朔や文旦は中袋が厚いので少々無理かもしれませんが。ちなみにシロップは砂糖と水が同割。

このケーキは時期が短く、たくさんは作れないので、金柑があるうちにお早めにどうぞ。


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津山市・鶴山公園(津山城)の石垣を見に行きました。
階段を上からながめたところ。
整然と美しい。
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同じ場所を下からながめる。
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右に寄るとこのような。なだらかな曲線の美。
角はぴしりと揃っている。なんときれい。
石、すきなんです。

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by kobatoyakigashi | 2010-02-02 22:50 | 試作新作 | Comments(0)