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木鳩屋雑記

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マカロンの四乗

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5月がようやくあと一日を残すところまで終わった。上がりすぎた調子を少しずつ戻しながら日々を過ごしている。減量しすぎたボクサーが試合後になかなか体重を戻せない、みたいなものだろうか、営業補充量を少しずついろいろ作るということの感覚を取り戻すのにやや戸惑っています。主に戸惑っているのは腕の筋肉どもなので(「えっこれだけでいいの?楽ちんだね!」と筋肉がしゃべっているのがわかる)、半袖になるのがちょっとこわいです。だいたい日本の洋服メーカーの服は袖ぐりも袖も細すぎるのじゃないでしょうか。日本女性はそんなに華奢な人ばかりなのでしょうか。菓子をもりもり焼いている全国の職人女子は普段着の洋服をどうしているのだろう。

画像は最近、マカロンをどばっとたくさん焼きましたときのものです。一番奥から、いちご、あんず、ブルーベリー。パステルでカラフル、ものやわらかな雰囲気でかわゆいところがマカロンの真骨頂。大勢であればあるほどその効果は大きい、のかも。

f0131641_2255584.jpg一個ずつを3種類一袋に詰め合わせました。このようなご注文も承っております。

表に貼ってあるのは豆シールで、種類がわかるようにしたものです。
思えばラベルも少しずつ進化を遂げつつあります。どこがどのようにいかなる進化を遂げているかは恥ずかしいので申せませんが。

f0131641_22553027.jpgこちらは番外編・レモンクリームのマカロン。5月はブルーベリーとあんず、6月は青りんごとブルーベリー、という組み合わせで作る心積もりのマカロンですが、ふと黄色いマカロンを作りたくなりましてレモンです。レモンのマーマレードと、リキュールはシャルトリューズ・ヴェールとグランマルニエ・コルドン・ルージュというきらびやかな味。ハーブと柑橘系です。
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by kobatoyakigashi | 2009-05-30 22:53 | 試作新作 | Comments(0)

リバイバル

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思うところあってジャン・コクトーの『恐るべき子どもたち』を探しに駅前の書店まで出るが、見当たらず。もしやと思い萩尾望都の同タイトルのコミックを探したら、あった。これを初めて読んだときは登場人物と自分の年齢がさほど違わなかったので同じような世界を共有しているつもりで、おおいに共感しながら、でもこわいような思いで読んだのだった。今は違うのだよなぁ。もうここに私の世界はほとんどないけれどそれでもやはり、好きな世界なのだということに変わりはなかった。歳月。

写真は、チョコチップとフルーツいろいろスコーンです。クラフト前後からぽつぽつ作り始めたものでクラフトでも出していた一品。チョコとドライフルーツの組み合わせはたいていどんなフルーツでもおいしいので、いっそのこといろいろ混ぜてしまおうという欲張りな味わい。カランツ、レモン、あんずが入っています。あんずが甘酸っぱくてよい感じ。生地を作るときに混ぜるフルーツの色がカラフルで、作っていて心楽しいスコーンなのです。
スコーンといえばある人(近所の方)が焼くスコーンがとてもとてもおいしかった!というきっかけから、私もおいしいのを焼くべくがむばってみようと発奮したものです。このようにクラフトメニュウもときどき店にてリバイバルしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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by kobatoyakigashi | 2009-05-26 22:36 | 試作新作 | Comments(0)

発酵食品

もやもやした空模様のせいか、湿気でからだが重く感じる今日この頃。連休・クラフト・春祭りといった上半期の行事がほぼすべて終わり、今週はだらだらとした感じで店を開けています。どれくらいだらだらかというと、『こゝろ』一冊を二日で読めるくらいのだらだらです。
関係あるようなないような些事ですが、今年のミサワホームのカレンダー(頂戴物)は夏目漱石。一年中漱石センセイの筆跡やサインを眺めて過ごすわけです。「夏目漱石」と思って読みにかかるようなことをしないで、ぱっと何気なく手にとって読み始めたとしても、『こゝろ』はおもしろかった。実家のお父さんと実家がどうなったのかとか、先生の奥さんはどうなるのかとか、さまざまの空白を読者に向けたあちこちに放り投げている感じもよい。「アフタースクール」を見た余韻のせいもあってか、頭の中のKがどうしても大泉洋になって困った。「五分刈り」とある箇所まで読み進んでも、すぐあのもじゃもじゃに変換されてしまった。こういう誉め方は間違っているのかもしれないが、「アフタースクール」の大泉洋はとてもよかったのである。

『もやしもん』を読んで以来衝撃を受けて、毎日かかさず食べ続けているものにヨーグルトがある。私は胃腸の出来がよろしくないので、ヨーグルトは効果があるようだ。
ちょっと今日は暑くてばて気味だなーというときには、ヨーグルト、砂糖、レモン汁、ラム酒を適量ずつ混ぜあわせたものを凍らせて、あまり凍りきっていないうちにざくざく食べるとしゃっきりします。
昔々夏休みにお手伝いをしていた喫茶店のまかないおやつとして頻繁に作っていて、砂糖はぎりぎりまで減らし(なくてもよいくらい)、レモンとラムは最大限にという作り方をしていました。目がぱちっと開いてとても元気が出るのですが、たまにラムがききすぎることがあって赤い顔で珈琲を運ぶ羽目になったこともあった。今でも時々作って食べます。さっぱりして美味。
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by kobatoyakigashi | 2009-05-22 22:38 | 与太話 | Comments(0)

アラスカ

f0131641_20454271.jpgアラスカが収穫期まっさかり。もちろん国のことではなく、豆のことです。アラスカ豆。我が家でも毎食のようにアラスカ豆(だけ)の煮ものが食卓にのぼります。
世間一般にはグリンピース、なのでしょうか。おいしいのでいくらでも食べられますけれど、さすがにそろそろ違う調理法を模索しようかという気になってきました。ポタージュにするときっと緑色がきれいで『斜陽』の冒頭のような世界になるのでしょう。

うぐいす餡にもできそうだし、塩味のままパンに混ぜてしまうというのもおいしそう。
しかしまずはやはり菓子屋らしく、ケーキにしてみたのでした。

f0131641_20455088.jpgアラスカ豆のケーキ、もといグリンピースのケーキ。
アラスカを塩茹でしたのをペーストにしたものを混ぜこんでいますので、切り口が見事な若草色になります。ひとくち食べるとほのぼのと豆の風味。春はお豆の季節ですね。これはバターケーキですが、シフォンケーキなどに混ぜてもきれいな菓子になるのではと思います。
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by kobatoyakigashi | 2009-05-15 21:08 | 試作新作 | Comments(4)

再始動

長らく閉めていた店を再び開ける準備にかかる。店を開けられるくらいの量をせっせと焼き終わったら、冷めるのを待つついでに掃除と植物のお世話です。とくに掃除。舞い散る白い粉(小麦粉や粉砂糖、コーンスターチ、米粉などなど)がうっすら積もっている棚をせっせと拭き、作業台も陳列台も拭きまくる。床も拭く。床など拭いているといつまでもいつまでも拭いていたくなるのはなぜなのか。出勤途中で立ち寄ったパン屋さんで、店のおねえさんがかがみこんで手で床拭きをしていたのを見て、やっぱりそれでいいんだよなと思ったことがある。拭き掃除はモップではない、手だ。
思う存分の拭き掃除が終わりイベントの名残りもざっくりと片付き物の配置を戻し、再始動のための準備をした一日。イベントでふわふわしていた心も店に戻ってきた感じ。

f0131641_22571095.jpg今年のクラフトにて購入したのは焼き菓子とシュガーポットでした。気づけば去年と同じ人のものを買っている。

焼き菓子はやはり買わずにはおれない。自分で焼いた菓子はあまり食べられないのに人のだとおいしいのはなぜだ。そして飲み物に砂糖を使わないのにシュガーポットを買ったのはなぜだ。
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by kobatoyakigashi | 2009-05-13 23:56 | 店話 | Comments(4)

フィールドオブクラフト倉敷

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5月9日(土)・10日(日)の二日間、倉敷芸文館広場前にて開催されたクラフトイベントの飲食部門として、出展しました。第4回目となる今年はめでたく晴天。会う人ごとに晴れ祈願を依頼した甲斐があったというものです。

大勢の中に混ざるのも野外というのも初めてのイベントで、今まで単なるいち客として楽しく遊びに出かけていたイベントで雰囲気だけはわかっているものの、何をどれだけどのように作ってそして売ればよいのかという算段をつけ実行してゆくのがなかなか大変なことでした。
一種類につき普段の倍量を4回、とかいうちょっと想像がつかないくらいの感じで作業計画を組み立て、しかもそれらは自分の本当に作りたいものを作ってゆくという自分でも躍起になりすぎていたような。作っている途中何度も「もう作れない」とか「死ぬるー」と思いながらそれでも作り切ったのはもはや意地というだけではなかったかも。
それにつきあわされたお手伝いの人々はボロぞうきんのようにこき使われ、大変申し訳なくもありがたいことでした。


f0131641_1784959.jpg当日のメニュウは、

 柚子と蜂蜜のビスコッティ
 あんずとホワイトチョコのビスコッティ
 アニス風味のビスコッティ
 オレンジのバターケーキ
 あんずのバターケーキ
 金柑のバターケーキ
 パイナップルとココナツのバターケーキ
 フルーツとスパイスのケーキ
 レモンのフィナンシエ
 くるみと黒ざとうのガレット
 松の実とアーモンドのクッキー
 レモンクッキー
 チョコチップとフルーツいろいろスコーン
 玉ねぎスコーン
 マカロン2種 いちご・ブルーベリー
 バナナシフォンケーキ
 いちじくとカシスのリンツァートルテ

でした。

それでも執念の菓子製造マシーンと化した身にとっても、出来上がった菓子の面々は何ともいえずかわゆかった。このこたちを作れてうれしい、しあわせだ、と何度も思った。

当日はたくさんの人が来てくださいまして、お手伝いやら差し入れやら何やかやとお気遣いいただきました。ふだん店にいるときは作ることと販売することが同時進行なので慌しい気分のことが多いのですがこの二日間はひたすら販売、勝手が違って不思議な感じでした。
合間にちょこちょことほかのブースものぞいてちゃっかり物欲を炸裂しつつ、二日目の4時前にめでたく完売となり木鳩屋のフィールドオブクラフト倉敷は無事終了いたしました。
ほんとうに、どうもありがとうございました。

さてそして店再開は14日(木)を予定しております。
いつものペースを取り戻しつつ、おいしいものを確実にこつこつと作っていこうと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
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by kobatoyakigashi | 2009-05-11 23:26 | 店話 | Comments(0)

目標は語るためではなく達成するためのもの

本日の朝日新聞に村上龍本の広告が本文を抜粋する形で掲載されていた。その広告文の最後に「…だから目標をもつというのは基本的に憂うつなことなのである」とばさりと書かれていて、作家というのはうまいことを言うものだと感心する。自分の中でもやもやとして形を得ていない感覚が、的確な言葉を与えられることで明瞭になってゆく。たとえ作家の言わんとすることと私の捉え方の間に齟齬があるとしても。今のワタクシには自戒をうながす言葉としてひびいたことよ。不言実行。

5月5日(火)・6日(水)に来てくださったかたには大変申し訳なかったのですが、クラフト出店準備であまりにも店内が雑然としていたため勝手ながら臨時休業とさせていただきました。本当にごめんなさい。7日(木)・8日(金)も引き続き休業です。ご了承くださいませ。
クラフト準備は粛々と進んでおりますので、9日(土)・10日(日)はぜひぜひ倉敷芸文館広場へ!

店の奥で黙々作業するのに煮詰まったとき、息ぬきがてら会場の芸文館広場まで散歩に出かけました。日没ごろで月がちょうどよくのぼっていて、週末あたり満月のようなまるさ。美術館が閉まった後の倉敷河畔はほとんど人も歩いておらず、ぽつぽつとまばらな観光客たちが「なんだか雰囲気いいね!いいね!」と美観地区を誉めながら歩いているのを「そうでしょう!」と心の中でほこらしげに答えつつ歩く。店から5分とかからない距離の芸文館広場で、自分のテントが立つ予定の位置を確認する。ここか、と思いながら開業のときも「ここだ」と思いながら準備したということまで思い出しました。
週末はお天気良さそうです。もう一息、がんばらなくては。
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by kobatoyakigashi | 2009-05-07 00:00 | 店話 | Comments(0)