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木鳩屋雑記

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調子をあげてゆく

f0131641_2225711.jpgさて連休。美観地区はすでになかなかの人出を見せておりますが、商店街方面まで賑わいがひろがるのは5月3日あたりからであろうという予測に違わず、今日は比較的ゆるやかな一日でした。しかし週末以降分の仕込みと、連休明けのクラフト出店分にそろそろ本腰が入ります。本番までにだんだん調子を上げていかねば、と何やらボクサーのようなストイックな心境。この感覚以前もたしかあったと思いめぐらしたところ、開店時がこんな感じに近かったような。自分の能力の許容範囲を短期間でなんとか少しでも広げなくてはとじたばたしている感じ。充実という一言ではちょっとあまりにもデリカシーがないのだが、苦しみながらも楽しいのでまぁそういうことにしてもいいかもしれない。

4月最終日でしたが5月のマカロンをフライングで出し始めました。5月はブルーベリー。
この時季は藤だとか桐だとか青い色味の花が目に入ることが多いですね。それに倣ってというわけでもないのですが。

f0131641_2232147.jpgこちらは先日のお誕生日ケーキ。
「33」という数字をご希望であったので、クッキーで焼いて挿してみました。ローズマリーやミントで青味(といっても緑)を添えています。
やっぱりチーズケーキの焼き色は緑色との相性がばつぐん。と自画自賛。
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by kobatoyakigashi | 2009-04-30 22:37 | 試作新作 | Comments(0)

遊牧民のクラッカー

f0131641_2195190.jpg先日、ブータン旅行から戻った友人がヤクのチーズを乾燥させたものをお土産にくれました。ためしに少し齧ってみると、まぁかたくてほとんど齧れないので舐めるようなものですけれど、遠い記憶をゆさぶられるような香りがしました。干し草のような、太陽であたためられた地面のような。チーズ自体はからっからのかっぴかぴで、2昼夜水に漬けておいてようやく包丁(出刃)で刻めるくらいにやわらかくなりました。真ん中に芯がちょっと残っているけれどこれくらい戻ればなんとか使えそう。

おそらくもとは切り餅の半分くらいに切ったチーズの、真ん中に糸をとおして数珠つなぎにして干すようです。高野豆腐というか凍み豆腐のような形態といえばわかりやすいのだろうか。写真の上の方にあるのがわかるでしょうか。
とても貴重な食べ物なのだということは、飽食の日本人でもわかります。

戻したこのチーズを刻んだものを混ぜこんでクラッカーを焼きました。チーズだけを混ぜたものと、タイム(ハーブね)もふったものを焼きました。タイムとは好相性でなかなかいけます。このチーズを作ったブータン人は、こんなふうに加工してどこか遠いところの日本人が食べているなんで想像もしていないだろうと思うと、時間も空間もぴゅーんと飛び越えてしまう食べ物とは愉快なものよ。ブータン人は(おそらく)遊牧民ではないけれど、このクラッカーを食べながらユーラシア大陸のどこかを風のように走る遊牧民のことを考えている日本人の私がいる。
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by kobatoyakigashi | 2009-04-23 21:40 | 試作新作 | Comments(0)

七転八倒中

八重桜があちこちでぽふっ、ぽふっ、と咲いているのが目に入る晩春(もう初夏かしらん)。牡丹も石楠花も咲きほこっていて、濃いピンクのあざやかさにただぼんやりと眺める。街路樹の欅がわさわさわさわさと新緑の勢いをふりまいておる。あと半月もしたら5月だものなぁ。晴れた日の空はすっかり夏支度。

さて、トップページに連休中の営業カレンダーをのせています。どうぞご覧ください。

f0131641_21285797.jpgこちらは初夏のお菓子ルバーブのタルト。

酸味の強いルバーブとやさしい卵風味のアパレイユがよく合う、さわやかなタルトです。バター解禁後もしばらくはおそるおそる作っていたタルト皮でしたが、近頃ようやく思い切り仕込みができるように。タルト皮の種類はさまざま。これは塩味のきいたフォンセ生地というものです。パイのようなさくさくした食感です。

連休明けの土日に参加するイベントに向けて只今鋭意試作中。「木鳩屋」として出店する以上は「木鳩屋」であらねばならぬのであるが日常的に作っているものとは違うものを新たに提供することができればという希望をもって、試作しております。今吉田健一の『私の食物誌』を読んでいるのでもろにその影響が文章に出てしまっているな。これに書かれていた岡山の七面鳥って今でもあるのだろうか。あるのなら私も一羽買いたいくらいだがどこにあるのだろうな。ともかく、店の状態のままを持ってゆくのでは自分でもつまらないので、つまらないと思うならつまらなくないようにすればよいのであって、そのために七転八倒しているのであった。ふぅ。その弊害はご近所に出ていて、甘いかおりをふりまく程度ならかわいいものだけれど、試作品のよくわからない食べ物をどんどん食べさせられて作るこっちが内心気の毒に思うほどだ。でもつきあってもらおうと思う。すみません。
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by kobatoyakigashi | 2009-04-16 21:55 | 試作新作 | Comments(0)

「庭」

駐車場のクロさん(黒猫)が最近とんと冷淡になった。理由は春になって気温がじゅうぶん上がっているから。私はクロさんにごはんをあげたことはないのだが、冬場は向こうからすり寄ってくるし、時には膝のせまで強要なさる。でも季節は変わってしまった。猫にとって人間とは「メシ」「暖」以上の価値は無いのであった。かなしい。

f0131641_2142841.jpg猫不在の無聊をなぐさめるため(嘘。整体治療のついでです)、岡山県立美術館で開催中の企画展「重森三玲展」に出かける。

重森三玲は岡山県出身の作庭家・庭園史家。最も知られているのはやはり京都東福寺の方丈庭園です。幾何学的なパターンを取り入れたデザインに魅力を感じない人は滅多にいないのではないでしょうか。石と水と苔を自在にあやつるかのような力量がかっこいい。

美術館では三玲の庭をじかに見ることはできませんが、そのかわり庭園史家としての三玲の仕事を見られます。庭園設計図や古庭園の図面など緻密な書きこみがかなりおもしろい。頭の中をのぞいている感じ。
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by kobatoyakigashi | 2009-04-09 21:25 | 与太話 | Comments(0)

やはらかに柳あをめる春

f0131641_221232.jpgお引出物のご注文をいただきました。今回はクッキーを少しずついろいろつまめるように詰め合わせます。全部で8種類を焼き上げたら、小さい袋に詰めてシールを貼る。それができると、さて箱の用意です。えんじの丸い貼り箱を台いっぱいいっぱいにならべる。あっちもこっちも占領しまくる。
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まず一つ、二つ。
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四つ。これで半分入った。
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八種類すべて納まったところ。
全部入った状態で中身の最終チェック。容れ方や数などの確認をする。
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クッキの説明書きと店のカードもちゃっかり入れます。これで蓋をして、細いリボンをかけてシールでとめるとできあがりです。何度もできあがり数の確認をして、手提げに入れます。
f0131641_222461.jpg蓋を開けるとこのような景色がくりひろげられるのです。幕の内弁当みたいです。
数が多くて大変では?と必ず言われるのですけれど、大量に作るべきときの段取りのつけかたがそもそも一人用なので、おそらく想像されるよりは大変ではないと思います。引き菓子を用意する仕事はとても好きです。たのしい。たのしくなければ、おそらくこんなことはできません。
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by kobatoyakigashi | 2009-04-04 22:32 | 店話 | Comments(0)

あんずさん

f0131641_21445963.jpg4月になりましたので、今月のマカロンはあんずと、先月から引き続きのカシスです。去年と同じ顔ぶれ。

値段につられて箱買いしてしまった苺をジャムに煮たものがあるので、季節もぴったりだし今月は苺のマカロンでもよいかなぁとも思ったのですが、2~3月が木苺でしたからねぇ。仏語ではフランボワーズとフレーズ、英語でもラズベリーとストロベリーというふうに名前にはっきりと違いがあるのに、日本語では木苺と苺。ということが壁になって、見送りました。ほとぼりが冷めた頃合をみはからって突発的に作るかもしれません。きっとおいしいと思うのですよ、苺のマカロン。

数日前、田口ランディさんのブログに春キャベツのことが書かれていたのを読んであまりにおいしそうだったので脳内が春キャベツに占領されてしまい、とうとう春キャベツを買ってきてベーコンと炒めてたっぷり食べました。おいしかった。「キャベツ」とは違う「春キャベツ」というもののみずみずしさを感じた。なんというかこう、きゅきゅっとしている感じ。
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by kobatoyakigashi | 2009-04-03 22:07 | 店話 | Comments(2)

はるさめ

ぎりぎりの告知ですみませぬ。

【おしらせ】
4月2日(木)は勝手ながら臨時休業いたします。
4月4日(土)は夕方4時頃までの営業となります。
ご了承くださいませ。


今朝は春の驟雨でした。

そういえば、この時季戸外をぶらつくとよく目に入るのが、もこもこわさわさの黄色い花をつけるミモザの木。

先日「ミモザというけれど本当はアカシアらしい」という話を聞いたのを思い出し、国語辞典で「ミモザ」をひくと「おじぎそう」。
いや、そんなはずは…と手持ちの『校庭の樹木』を調べる。するとなんと、ミモザとは一言も書かれていないけれどまさしくこれはミモザ、という写真が「アカシア」だった(特に、フサアカシア)。ニセアカシアというのもあるが、これは別名ハリエンジュだそうで、白く花形もミモザ(と呼びなれているが実はアカシア)とは違ったものであった。そして普段「アカシア」といえばこの「ニセアカシア」をさすのだと。なんだかややこしい事態が発生していることに驚きました。
つまり、
ミモザ=アカシア
アカシア=ニセアカシア
ミモザ≠ニセアカシア
ということか。

最初の疑問「ミモザ=おじぎそう」というのが残ってしまったが、じゃあしかしミモザっていったい何だ?というのも謎なのでした。ウィキペディアとかで調べてみればわかるんでしょうけどね。
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by kobatoyakigashi | 2009-04-01 21:42 | 店話 | Comments(2)