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木鳩屋雑記

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りんごを煮る

バレンタインも間近というのに、確定申告の季節。冬→春という季節はバレンタインデイもホワイトデイもあり非常に気ぜわしいというのに、確定申告と見事に重なります。今年こそは電子申告にしようではないかと重い腰をあげ税務署や市役所や電器屋を半日かけて行脚したというのに、イータックスのサイトはこれまたお役所仕事がそのままネット上にもちこまれているかのように七面倒くさい。ダウンロードにつぐダウンロードで、一体自分がどこまで到達していてあとどれくらい登らねばならぬのかが一向に見えない。おそらくそのような情況になるであろうと予想はしていたものの、だから電子申告なんていやだったんだと思いはするものの、乗りかかった舟なのだからなんとかせねば…。そんなわけでただでさえブルーな確定申告をますます真っ青にしてしまっているのです。ついでに言ってしまうが、「電子申告開始時には5千円の控除」などとありがたそうにうたっているけれど、実際は電子証明書を取得したりカードリーダーを購入する費用でそんなものはほとんど使われることになる。役所に出向いて待つ時間なども含めて考えると…対価にしては莫迦らしいですね。
しかしその前に帳簿の整理を終わらせないことには、そもそも確定申告などできぬのであった。はー。

f0131641_2143438.jpg本日の試作品。りんごのタタン風ケーキです。表面のぶあつい層がりんご。ふじを使用。

バターと砂糖、レモン汁とカルバドスでしっかり煮たりんごを型にきちっと敷き詰めた上にバターケーキ生地を流して焼きます。ひっくりかえすとこのように。りんごをどっさり食べた!という気分になれる。試食しながら、こりゃあうめえや、と言ってしまうくらい私好みのケーキです。バターケーキはシンプルな生地で作りましたが、シナモンやジンジャーなどスパイスを少し入れてみてもおいしいと思います。黒胡椒やカイエンペッパーなどぴりっとするのでもおいしそう。
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by kobatoyakigashi | 2009-01-31 22:19 | 試作新作 | Comments(0)

金柑ふたたび

金柑を今年もシロップ煮にしましたので、今年も金柑のバターケーキが登場です。金柑といえば、散歩途中など庭先に植えられているのを見かけるにつけ「そろそろ収穫してよいのではないか」と思わずにはいられない。通りかかるたびに、あぁまだある、今日もまだある、全然手付かずだなぁ、と気になる日々なのであった。柘榴や柿なんかも放置されているのをよく見かけるたび気になっている。果実はとってやったほうが木にもよろしいのではなどとお節介なことを思う。だからといって名乗り出て収穫したりはもちろんいたしません。

f0131641_2142226.jpg今年の金柑バターケーキ。冬のバターケーキという風情。ちーちゃい金柑がかわゆらしく表面を飾ります。白っぽく見えるのはスライスアーモンドです。

左はココナツサブレ、その上はアニスのビスコッティ。ある日の焼き上がり風景。
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by kobatoyakigashi | 2009-01-29 21:17 | 店話 | Comments(0)

28歳の革命

「チェ 28歳の革命」を見ました。キューバ革命の立役者でカストロの同志でもあるチェ・ゲバラがキューバ革命をどのように考えて実行したかを再現した(かのような)映画です。
ゲバラといえばこの映画が封切られるひと月ほど前、井原市のある珈琲店にてチェ・ゲバラのモノクロ写真がばーんと飾ってあるのを「なぜに??」と不思議な思いで眺めたことを思い出します。あれから縁は続いていたのでしょうか。

「祖国か死か」と問うことは70年代の日本に生まれのうのうと暮らしている私にはたぶん一生涯、ない。革命という名のもとに行われる殺戮がいくら正義のためにくりひろげられても、そうしなければならないとしても私は自分の家の壁を斧で叩き壊すことすら躊躇してできないであろう。キューバという国を知らない私にはその程度のことしか思考できない。わかるのはチェ・ゲバラの考え方や実行の仕方がおそろしくカッコいいらしいということだけなのだった。帰る道々、T.E.ロレンスをなんとなく思い出した。彼はアラブの独立という名のもとに祖国イギリスに心をさかれた英雄ではなかったか。ただロレンスにはチェ・ゲバラのいう「愛」はあったのかどうか。

それと印象的だったのは、スペイン語の響きや抑揚のもったりとした土着的な感じです。せりふが英語だったら、きっとずいぶん印象が違ったはず。導入で若き日のカストロとゲバラが一家で食卓を囲む場面があって、それはとてもよかった。ゲリラ戦中の空や岩の水や密林の木々が、これまたよかった。

f0131641_2017307.jpg先日のお誕生日ケーキ。
苺がある時期というのは本当にいいですね。赤いのでどんなふうに飾ってもはなやか。上のアフロチョコは、スイートチョコとホワイトチョコを混ぜたもの。

チョコレートといえばもうヴァレンタインまで間近に迫ってまいりましたねぇ。
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by kobatoyakigashi | 2009-01-28 20:59 | 与太話 | Comments(0)

忘れてはいけない

月に一度はアマゾンちゃんでぽちっとお買い物をせずにはいられなくなりつつある昨今、まぁ私のネット買いは本とCDに限定されておるわけですが、注文した翌日のこと、自分が何を注文したのかどうしても思い出せなかったということがありました。アイテムにして3つ注文したのは覚えている。ひとつは本ひとつはCDどちらもタイトルなど明白、そこまではよい。あともうひとつは本だったかCDだったか確かCDなのだけどどーおしても何だったかが思い出せない。帰宅してパソコンをひらいて注文確認メールを見て、あ!!と一瞬で記憶が復活した。でも見ずには絶対に思い出せなかったと思う。「このあいだまでできたことが今できなくなっている、そのことをこわいと思いながら同時におもしろいとも思う、おもしろいと思えるうちは自分はまだ大丈夫な気がする」と本日の記事で読みましたが、自らの老化の片鱗をちらりと感じる今日この頃なのです。ちなみに私の記憶からすりぬけてしまったCDはザ・ドクロズの「遅い昼食」でございました。

f0131641_21435879.jpgそんなボケボケの日々は写真までボケている…。本日のお誕生日ケーキ。

亀のための展示にむけてがんばっている人のために。生クリームの雲と、見えにくいですがそれを見上げる亀が二匹。銀目と赤目。この後この亀たちに苺を切ったもので甲羅を覆ってみました。きちんと6角形に切ると亀らしくなります。なんとなく詩的な情景の装飾…でもないか。
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by kobatoyakigashi | 2009-01-24 21:59 | 店話 | Comments(4)

雨・倉敷民藝館

f0131641_2382864.jpg雨の週中日、倉敷民藝館の「囲炉裏の間」で手織実演をしているのを見に行きました。ぱたぱた、かたかた、とんとん、と糸と糸が積まれてゆくのを少し離れてぼんやり眺める。椅子に座って館内の織物を見渡しながら音を聞く。雨の音もしとしととしている。織りの音や雨の音を耳にしながら倉敷民藝館のとろりとした水飴のような古い窓ガラスから外を眺めると、薄墨色の空もそれとして綺麗に見える。中庭の石畳、小さな石仏らしきものが壁ぞいに並んでいるのも似つかわしい。あぁこういう感じ、ずっと昔によく味わっていたような気がする、確かなものたちに囲まれて暮らしていた頃があったような。民藝館を訪れるといつも感じる少し張りつめたような懐かしい、空気です。

私はテキスタイルという分野に興味をもって飛び込んでゆくという性質をあまり持ちあわせてはいないのですが、織られた布がいくつも展示されているのを見ているうちになぜか鼻の奥がつんとしてきて、布の持つ深みや色に心がさざめきました。それを織った織り手の仕事の確かさを思い、織り手が知らず織りこんだであろう思いの蓄積のようなものを感じます。残るものを作るということは厳しいこと、覚悟のいることだ。


「外村の育てた工人たち -六十年の歩み」展
6月7日(日)まで
倉敷民藝館 
倉敷市中央1-4-11
月休み 9:00~16:15(3月より9:00~17:00)
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by kobatoyakigashi | 2009-01-21 23:46 | 与太話 | Comments(2)

シューペルメルカード

仕入れを業者さんにして3社お願いしているので、ありがたいことにほぼ基本的な材料は店まで配達してもらえる。しかし生鮮品はまとまった量の注文をコンスタントにできないし卸売市場のしくみに暗い上懇意にしている八百屋さんもまったくないので必然的に必要な分だけちょこまかとスーパーマーケットへ行かねばならぬことになっている。バナナや苺やレモンなどがそう。季節によっては収穫したての果物や野菜をすぐ使えるけれど、さすがにバナナはこのへんの家では作れないですよ。

それで店や家の近所のあれこれに買いにゆくのだが、だいたい買い物するのはMスーパー、Nストア、Tストアの3つ。そのうちMスーパーとNストアは、レジ係りの人々はお揃いの制服にお揃いのカーディガンを羽織っていてほとんど女性。主婦らしきひとびと。

しかしTストアは行く時間帯が夜遅いことが多いからなのか、あからさまにアルバイト男子高校生、店の制服でなく青いエプロンといういでたち(ここは昼間行くとお揃いのジャンパー女性たちがきびきび働いているのだが)。それも季節によって、この子たちはずいぶん頭が青々としているから野球部だろうかとか坊主じゃないけど真っ黒だからテニス部かなとかずいぶん背高なところからしてバスケ部かしらんとか傾向がいくつかに分かれる。運動部ではないのかもしれないのになんとなく部活動で分類してしまう私。見たところ単独ではなく友達同士なのか何人かでつるんでバイトをするという傾向もあるようだ。グラブとバットを買う金がたりないのか部費を稼いでいるのかケータイ代を稼いでいるのかそれとも家にいくらか入れるために働く苦学生…といろいろ妄想ははてしない。夜遅くまで営業しているときのスーパーマーケットはなんとなくコンビニのような雰囲気をしていると感じるけれど、それは高校生アルバイトたちの存在がそう思わせるのかも。
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by kobatoyakigashi | 2009-01-18 23:06 | 与太話 | Comments(2)

高遠本の家

お正月あけの恒例冬休暇に、信州へ行きました。目的は高遠・本の家。イギリス・ウェールズにある本の町ヘイ・オン・ワイのような町を日本にも作ろうとしている人たちが始めた、まず一軒目の古本屋さん。今はなき関西情報誌「エルマガジン」でその名を初めて知ったのはいつのことだったか。そのときから、こんな場所にいつか行くことができればいいなとずっと願っていました。最初の場所から一度移転をして今の場所になったようです。「高遠に行く(行った)」という話をすると皆が口をそろえて「あぁ、桜で有名なあの」という反応を示す。しかしあえて桜の季節ではなく冬、桜の花ではなく本の店のために。高遠は雪であった。ぱりんぱりんと音がしそうなほどの寒さとふわふわの雪が舞い積もる中、その店はありました。なんとここまで来れてしまうものなのだ、と静かに動揺するわたくし。
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しかし本屋ほどするりと落ち着く店はないのです。まず外の均一本をじいーと眺めて選び、店内へ。ひとつひとつの棚をゆっくりと眺め一冊抜き取り、ページをめくりまた戻しということを繰り返す。本屋にならば、いつまでもいつまでも居られてしまう。ゆらりゆらりとおいしいカフェオレなど飲みながら本を読み、ドアの外に目をやると雪がびゅうびゅう横に吹いていたり青空がぱきりと映えていたりと見るたびに違う景色。

「小さな町で車を止めてコーヒーを飲み本を読む」というまさに友部正人さんの世界であった。そんなことができるなんて、なんと贅沢な旅だったことでしょう。帰り際に見た、店の前で堅実にたたずんでいる二宮少年のてのひらには、本ではなく雪が積もっていました。
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by kobatoyakigashi | 2009-01-13 22:37 | 与太話 | Comments(0)

檸檬のゆきつくところ

f0131641_2040820.jpg先日の檸檬マーマレードはこのようになりました。レモンのフィナンシエです。

マーマレードを使って何か、とうろうろ考えているときにふと、そうだフィナンシエならと思い立ちレモンピールを使うようなやり方で作ってみました。しかし流すに適当な小型がない。レモン型もフィナンシエ型も小さいのは家に置きっぱなし、となるとあるのはカヌレ型くらいしか。いやまてよおおそうだマフィン型ならあるぞあれを、というわけでこのような円盤型になりました。フィナンシエとはもともと金塊のはずなどという野暮は詰まらぬことでござんす。

もともとのレモンマーマレードがほんのり苦味があるのと同時にきりりと香りが高いので、フィナンシエの濃厚なバター風味をうまくまとめてくれているような味になっていました。さわやかなだけではない個性的なレモン味で、なかなか悪くないと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
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by kobatoyakigashi | 2009-01-09 20:57 | 試作新作 | Comments(0)

今は無き丸善京都河原町店のための

七草も終わるとさすがに初詣客はほとんどいなくなり、学校は新学期になり町から子どもの姿が消え、ましてや冬のさなかに観光客という人種はきわめて少なく、今日の倉敷えびす商店街は静かでした。とっても。
来週を連休にするので、日数調整のため本日は営業。はかどる作業。来客数が少ないと集中できるというところはよいのだけれど、作業に没頭しているのだか思索に沈み込むのだかよくわからないところまで自分の殻の中に入ってゆく感じもして、たまに誰かと話すとなんとなくほっとする。相対的な生き物なのね、と思うのはこんなとき。

f0131641_20532826.jpgレモンの原種というものを頂いていたのを、マーマレードにしてみた。以前にも貰ったことがあるのだが、レモンはもともとグレープフルーツのように大きいのだそうです。小さくすっぱくなっているのは品種改良の結果だと聞きました。なのでほぼ原種というグレープフルーツ大のレモンはさほどすっぱくありません。甘くもありません。どう使うかしばし考え、無難そうなマーマレードに。

しかし思いのほかレモンのマーマレードは苦味が勝つようです。皮と同量程度の砂糖でよいかしらと煮てみたところ、にがい。砂糖、にがい、砂糖、にがい、砂糖・・・と何度か繰り返してようやく味が調いました。あーにがかった。ちゃんと茹でこぼさなかったのがまずかったのかな。あくはとったんだけども。
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by kobatoyakigashi | 2009-01-07 21:19 | 与太話 | Comments(2)

回帰熱

f0131641_20201891.jpgあけましておめでとうございます。

本日は2009年の営業第一日目でした。とはいえ昨日まるまる一日を費やしからっぽの棚を埋めるべく焼きまくって詰めまくっておりましたので、実質は二日目となります。今年も始まりました。何かと至らぬ点があるとは思いますが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

びしっと種類豊富に並べる!という目標は初日からして潰えてしまいましたが…。今月のマカロンが出来上がったのは夕方でした。1月はチョコレートのマカロンです。左の黄色は12月から引き続き、柚子のマカロン。今月は柑橘とチョコという冬のとりあわせとなります。去年と全く同じ組み合わせですけれど、やはりよいなぁこの二つ。いまいちマカロンに情熱を注げない私でも、チョコのマカロンはおいしいと思う。ガナッシュがうまいのだな。

もー忘れられちゃったかしら、と思いながら朝駐車場に着くと、まいどおなじみの黒猫さんがお出迎え。3が日の最後はいつもと同じ朝でありました。
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by kobatoyakigashi | 2009-01-03 20:34 | 店話 | Comments(0)