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木鳩屋雑記

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曼荼羅したじき

f0131641_23303360.jpg本日の消しゴムはんこは、東寺講堂・帝釈天です。象にまたがっている美男(と「日経・大人のOFF」に紹介されていた)の帝釈天。東寺のものなので当然密教色濃く、眉間に三つめの目はあるし、独鈷杵を握っているし象にものっている。しかしなんでこんなポーズ。

帝釈天は阿修羅とたたかう、武人でもある。なので密教に入ってもトレードマークの鎧をまとっております(右肩の黒っぽいあたり)。
梵天とあわせて梵釈信仰というくらい庶民の味方。寅さんの柴又も帝釈天ですね。

だんだん彫った仏像の種類が増えてくると、仏像同士の因縁やらなんやらかんやらが出てきて、ますますおもしろいです。

そういえば昔、京都国立博物館でだったと思うのですが、東寺国宝展が開催されたときにいくつか仏像グッズを購入していたのですよ。
その中に「曼荼羅下敷き」というのがあって、曼荼羅には金剛界と胎蔵界があるのですがその胎蔵界を買っていたのを、さきほど発掘しました。表が曼荼羅で裏が「諸尊の名称」。曼荼羅に細密に描かれているホトケサマたちの配置とお名前が書かれている。もちろん中心におわしますのは大日如来。それにしてもとても細かい字。
今でもきっと東寺に行けば売っているんだろうなぁ。入試の日本史で「教王護国寺(東寺)両界曼荼羅」というのを暗記していたぞーという記念のつもりで買ったんじゃなかったかな。

京博は大学の近所ということもあり、何せ史学科だし、京博から先生も来てらっしゃるし、特別展はだいたいきっちり見に行かねばという雰囲気がありました。何もないときの常設展ですら何度も足を運んだ覚えがあります。私はさほど熱心な学生ではなかったけれど、それ以上にヒマだったのです。
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by kobatoyakigashi | 2008-08-28 22:01 | 課外活動話 | Comments(2)

秋の空

f0131641_22204486.jpg日中は目映い太陽の光、でも空を見上げると遠くにきーんと澄み渡った秋の空になっています。青果売場から白桃が少なくなり、梨がどんどん出て来ました。葡萄と梨がおいしい。もう少しすると栗。

でも今週はまだ白桃のロールを出しますので、夏が終わる前にどうぞご賞味くださいませ。

こちらはロールケーキではなく、試作品のバターケーキです。クグロフ型で焼きました。アーモンドのヌガー(キャラメルのようなものです)をざくざく刻んだものを混ぜています。
褐色の点在と、蜂蜜とナッツのこくが、秋によいのではと思いました。

こういう試作をしてみようかとか、焼き菓子の試作品を食べてみようかとかいう気がおきるほど、最近は過ごしやすく快適です。昼間は暑いけれども、それでもね。

f0131641_2221225.jpgやまももを頂いたので、ジャムにしてみたところ。やまももというと、バクダンのような、ピグモン(ウルトラマンの)を真ん丸くしたような濃い赤紫の果物です。山に行くと、ぼとぼと落ちているのを見かけます。

酸味が強めで香りも松のような独特の清涼感があるため、焼き菓子などよりむしろパンに混ぜ込んで焼いてみた方が意外においしいのではと思います。色も鮮やかだし。
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by kobatoyakigashi | 2008-08-25 22:38 | 試作新作 | Comments(0)

如来サマがふたつ

f0131641_20214892.jpgf0131641_20215843.jpg

左が神護寺薬師如来、
右が円成寺大日如来。
そんなに暇なのかと驚かれそうですけれど、暇なのです。ゆえに仏像はんこはしつこく続きます。


本物の神護寺薬師如来像は、怒られているようなきっとした顔に重量感あふれる太腿が特徴。手に薬壺を持っています。
苦手な雰囲気の仏像だったのですが、よくよく付き合うと意外とかわいいやつ、というところまでになるくらい今は結構好きになってしまいました。なかなかこれ!という薬師如来が見つからなくて、いっそ最も苦手なタイプでいってみようと思い。やはり彫ると愛着が湧くようだ。

円成寺大日如来は、ひと目見た瞬間「わっ綺麗!」と言ってしまうような端正な仏像。運慶作ということです。さすがです。
真言宗で拝む仏様三人のうち真ん中の人(あと二人は弘法大師と不動明王)。密教の最尊仏。宝冠や首飾りなど装飾が大変なことになっています。密教はこのじゃらじゃらというかコテコテ感がたまらんのですが、彫るのはねぇー。

これで釈迦如来・阿弥陀如来・薬師如来・大日如来の4名様を彫り終わったことになります。
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by kobatoyakigashi | 2008-08-23 21:07 | 課外活動話 | Comments(0)

仏界のミニタカラヅカ

f0131641_21394276.jpg本日の美術部は、何体目かもう数えるのをやめてしまった仏像はんこです。
法隆寺金堂、天蓋の奏楽天人。

天蓋というとホトケサマの頭上、天井からぶら下っている装飾です。その天蓋装飾に鳳凰や天人があしらわれていて、その中の琵琶を奏する天人。
笛や太鼓らしきものなど楽器のバリエーションはいくつかありますが、みな小さな開蓮の上でちょこんと座り、伏目がちに楽器を奏でている。かわいい。実物はさほど大きいものでないので、そこもまたかわいい感じがする。

先日の奈良国立博物館での法隆寺金堂展で間近に見て、なんてかわいいやつら、これはぜひ彫らねばと思っておりました。『日本仏像史』をめくったら写真が載っていたので、しめしめこれで彫れるとほくそ笑む。

銀色とサンドベージュの2色で捺しくらべてみました。イメージに近いのは、サンドベージュの方でしょうか。
後ろに巨大なものを背負っているところが、ちょっとヅカ(宝塚ね)っぽいような。
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by kobatoyakigashi | 2008-08-17 22:00 | 課外活動話 | Comments(2)

赤茄子のマカロン

f0131641_21195447.jpgお盆が終わろうという頃になって、ようやく8月のマカロンができました。
右側の赤みがかったオレンジ色のがそう。8月はトマトのマカロンです。左のピンクは7月から引き続き、すもものマカロン。

トマトはジャムにするとうんまいのですよ。豊作の年には、思い出したように母が煮ています。それを使わせてもらって、クリームにします。
トマトジャムは香料も何も入れないのに、なぜかシナモンのようなかぐわしい風味が出ます。太陽のように鮮やかなあの赤色も損なわれず、さっぱりとおいしい。

そのまま切って食べたり、卵と炒めて食べたりするトマト。毎日毎日食べますが、だんだん収穫に追いつかなくなります。そんなときに目先を変えるためジャムにするのです。
まぁジャムにした後も延々と収穫は続いているので、やっぱり延々と食べねばなりませんが。水煮にして冷凍、とかもしている。「もうそろそろトマトも終わり」と言いながらも、食卓にはいつもそこにトマト。夏。
そんなわけで、トマトのマカロンをどうぞよろしくお願いいたします。

f0131641_21202310.jpgこちらはここ数日間かけて彫り上げた、ご依頼の消しゴム判子4つ。板きれをボンドでくっつけただけですが、持ち手つきです。

役行者、蔵王権現、不動明王の3体。なぜか鬼にはさまれて笑っている役行者。役行者だけ2バージョンあります。
私が彫るとどうしてもこんなふうに、ガキっぽいふざけたハンコになってしまうんだよなぁ、というのが悩みです。
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by kobatoyakigashi | 2008-08-15 21:53 | 試作新作 | Comments(0)

夏休み中の営業状態

土曜夜市も終わり、気がつけばお盆が目の前。
お盆休みをどうしようかなぁと考えているうちに、休業日明けはもうお盆です。早い。

お盆には関係なく8月中は月曜のみお休みという予定で営業しています。あまりの暑さをしのぐためにも、休むより働くほうが…というわけでいつもより日数多く営業ということになりそうです。お墓参りは早朝ですしね。
トータルの仕事量から考えても、8月いっぱい働いたところで繁忙期の6割くらいにしかならないのです。夏は良くも悪くも閑散期。そんなわけで、ゆるゆると営業いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

f0131641_11564288.jpg昨日の日曜日木鳩屋店内にて、はんこ屋さんが出張来店。

判子を彫るときに、私は机にぺったり置いて彫るのに対し、「宙で彫ります」という彼女。ぜひその技を一度!とお願いし、強引に店に来てもらいました。本当に宙です。くるくる、すいすい、とあっという間に彫り上がる。


f0131641_11575942.jpgこんなに彫ってらっしゃるのです。

リクエストで私は「お菓子を食べる埴輪」を彫ってもらいました。マカロンとココナツサブレを食べている二人の埴輪。どことなくシュールでかわいらしい。
さっそく店の袋にぽんぽん捺していますので、ご来店の際のお楽しみに。

もうひとつのリクエスト「ロールケーキを巻く土偶」を彫りに再出張してくださるとのこと。楽しみ。日時はいずれお知らせしますので、「こんな判子を彫ってほしい」というオーダーがあれば、ぜひ。
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by kobatoyakigashi | 2008-08-11 21:34 | 店話 | Comments(4)

にんじん

f0131641_20483796.jpg本日の試作はにんじんのビスコッティでした。
生のにんじん一本(約100グラム)をフードプロセッサーにかけて細かくしたものを、いつもの試作ビスコッティ生地に混ぜていつものように焼きます。にんじんの水分を吸わせるために、粉を少し多めに混ぜる。
断面にぽちぽちオレンジ色が見えて生地も全体的に濃い黄色になり、いかにも「にんじんです」という感じがして、健康志向風。
でも味は普通です。「だから?」という味。
またピントのきまらない試作になってしまった。

にんじんのケーキというものを昔から何度も焼いた記憶があるけれど、おいしかったためしがありません。にんじんの水分というのは侮れぬもので、ケーキがずん、と重くなり生地が詰まって持ち上がらない原因でもある。しかし少なくすればにんじんケーキじゃなくなるし。いっそシフォンケーキなんかのほうがうまくいく気がする。

昔、小学校の給食で出た「にんじん入り蒸しケーキ」という古い記憶が、私の中では最もおいしいにんじんケーキとして不動の地位についています。おいしかったのです。給食のおばさんたちの休憩室に押し掛けて配合と作り方を教えてもらうくらい(そういう小学生だった)。

しかし給食の配合は全児童分(私は第2次ベビーブームの最後らへんの生まれで、小学校は一学年5組までありました)のものを無理矢理小ロットに書き直してもらったものだから、試しに作ってみたけれど給食で食べたのとはかけ離れたものだった。もちろんそれ以前に、技術的にずっと稚拙だったゆえ当然の結果なのですが。
今なら何とかできそうな気がするけれど、あのメモはもうどこかにいってしまいました。
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by kobatoyakigashi | 2008-08-08 21:11 | 試作新作 | Comments(0)

妥協するからだ

立秋。
という暦が何の気休めにもならず、悪い冗談に聞こえそうなほど毎日の暑さがタダゴトではない感じです。寝起きからして「暑い」、人に会えば「暑いですね」、横になっても「暑い…」で、字面からしてまったくもって暑苦しいったらありゃしない。
それなのに。気をぬくと脱水症状気味になって頭痛がするこの毎日に、それでも少しずつ体は慣れているような感覚があります。
暑い厨房にも慣れた。
エアコンをつけずに車を運転するのにも慣れた。
タオル片手にそうやって汗を一日中だらだらかくのにも慣れた。
こういうのをshiftと言うのかなぁ。

先日ものすごく久しぶりに、小論文について今時の高校3年生とサシで話をすることあった。
雑談をしているうちに、テレビや新聞がなぜこの情報を扱ってこのように提示するのかということを考えたことはあるのか、とかいう話になった。
その裏には意図があるからだし、それに「伝えない」という選択もそこでは行われているのだ、と言ったら一瞬はっとしたようだった。
どこまで伝わっているのかなぁ…と不安。でも実は私だってよくわかっているのかどうか。
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by kobatoyakigashi | 2008-08-07 22:05 | 与太話 | Comments(0)

まもなく初日

倉敷に一つのギャラリーがオープンします。
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造形作家川埜龍三さんのオフィシャルギャラリー&ショップ「ラガルト」が2日より始動です。

先日準備段階のハコに少しだけお邪魔して来ました。壁や床や展示台などひとつひとつを手作業です。これから始まるという高揚感と同時にそこにある静謐と。「ひらいていく」というのはそうだこんな感触だった…と自分の3年前が懐かしく思えてしまった。

木鳩屋協賛の「ラガルトクッキー」(仮)などあります。珍しくしょっぱいおつまみ系。10日まではキューバコーヒーも飲めるそうなので、どうぞお運びください。


LAGARTO(ラガルト)

倉敷市阿知3-22-25(倉敷ジーンズ2F)
086-430-0010
11:00~18:00(不定休)
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by kobatoyakigashi | 2008-08-01 23:04 | 店話 | Comments(0)