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木鳩屋雑記

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カテゴリ:与太話( 104 )

「庭」

駐車場のクロさん(黒猫)が最近とんと冷淡になった。理由は春になって気温がじゅうぶん上がっているから。私はクロさんにごはんをあげたことはないのだが、冬場は向こうからすり寄ってくるし、時には膝のせまで強要なさる。でも季節は変わってしまった。猫にとって人間とは「メシ」「暖」以上の価値は無いのであった。かなしい。

f0131641_2142841.jpg猫不在の無聊をなぐさめるため(嘘。整体治療のついでです)、岡山県立美術館で開催中の企画展「重森三玲展」に出かける。

重森三玲は岡山県出身の作庭家・庭園史家。最も知られているのはやはり京都東福寺の方丈庭園です。幾何学的なパターンを取り入れたデザインに魅力を感じない人は滅多にいないのではないでしょうか。石と水と苔を自在にあやつるかのような力量がかっこいい。

美術館では三玲の庭をじかに見ることはできませんが、そのかわり庭園史家としての三玲の仕事を見られます。庭園設計図や古庭園の図面など緻密な書きこみがかなりおもしろい。頭の中をのぞいている感じ。
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by kobatoyakigashi | 2009-04-09 21:25 | 与太話 | Comments(0)

甥っ子のふんどし

卒業式なので学校がお休みという甥っ子(小3)が朝やってきました。一年間のプリント類をまとめたものと習字や絵などをまとめたものを各一冊ずつ綴じ(一応)製本して持参していた。こどものやることに対する興味津々で見せてもらう。
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水彩。「これ、あいなめ」だそうです。釣りをするようです。
巻尺で大きさをはかって16センチ、大きいうれしい、ということらしい。お題は「宝物」とか。さかなの口から出ているのは釣りの仕掛け。巻尺の引っ掛けるところなぞ芸がこまかい。
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クレヨン。つばめとちょうちょ。ありやくももいます。おそらく菜の花と。虫や動物が好きらしい。
この冊子ちょうだいよ、と喉まで出掛かる。画用紙をおさえている小さな手が画伯。
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by kobatoyakigashi | 2009-03-19 21:24 | 与太話 | Comments(0)

すばらしい日々

本日を持ちましてホワイトデーとの魂のぶつかり合いが終末を迎え、安眠を貪ることができます。準備期間中は「今すぐ来てくれませんかーー」と泣きごとを言う私の手伝いに来てくださった方々の存在に励まされながらなんとか乗り越えた感じ。店に人が居るというだけでそのことを頼みに思っている自分を発見しました。やはり手がもう2本増えるというのは心強いものだなぁとありがたかったです。そのおかげもあって今年は去年のように棚ゼロとか早仕舞いとかいう情けないことにはならずに済んだので、ほんとうによかった。そしてご来店くださった皆様、どうもありがとうございました。よいホワイトデーをお過ごしになれたでしょうか。

f0131641_21365533.jpgこちらは期間中にご注文いただいたお祝いケーキ3台。

この時期は別離や異動の季節でもあるので、花束を持って歩いている人をよく見かけます。送別会も多い。じゅうぶん名残りを惜しんでいただけたかしらん。



久しぶりに本屋に立ち寄り、別冊太陽の土門拳特集と高橋みどりさんの『ヨーガンレールの社員食堂』を入手して自らの労をねぎらう。気にはなっていたけれど買うふんぎりが…という本はこういうタイミングが好機。
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by kobatoyakigashi | 2009-03-14 22:12 | 与太話 | Comments(2)

映画館前のqueue

「チェンジリング」を見た。その日は映画館のチケット売り場が私が購入した後くらいからシルバーのおじさまおばさまたちで大混雑してきて、なぜだろうと訝しんでいたがどうやら原因は「おくりびと」らしかった。「少年メリケンサック」ではまぁまずないだろう。そして「チェンジリング」の劇場はとても空いていた。うぅむアカデミー賞。

1920~30年代のアメリカという設定そのものがすでに魅力的だというだけで見に行ったようなものだったが、「チェンジリング」はよかった。アンジェリーナ・ジョリーの帽子とコートと手袋がかわいらしかったし。内容については見ていない人のためにも触れないほうが賢明と思うので、そんなへっぽこな感想しか書けないのが残念。電話の交換手の後ろをローラースケートでじゃーかじゃーかと動きまわるアンジェリーナ・ジョリーもすてき。あぁどうしてもへっぽこな感想になる。へっぽこついでに、「プルートで朝食を」のときのキリアン・マーフィー(女装がとてもかわいいのです)と「チェンジリング」のアンジェリーナは体つきやしぐさがよく似ています。髪型のせいか。顔の骨格が似ているのかな。(アンジェリーナがおかまっぽいという意味ではありません!)
結果的に巨大な組織悪と戦うことでしか自分の小さな希望を燃やし続けることはできない、のですね。たとえ戦うことは本意でなくても。被害者と加害者が直接対峙する場面がやるせなくもよかった。
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by kobatoyakigashi | 2009-03-03 22:40 | 与太話 | Comments(0)

発酵

ポチっと送信これでほんまに受理されとるのかいなと思いながら電子申告をしました。メールボックスなど何度確認してもいまひとつ確信に欠けるところはありますが、多分できていると思います。もし駄目だったら→税務署から電話がかかってきて(くるのか?)「やっぱり手書きでしか出せません!」とごねて再提出。終了。
今年の確定申告がようやく済みました。疲れました。やっぱり手書きにしとけばよかったような気がする。一度電子申告にしたらずっとそうしなきゃならないのでしょうか。パソコン環境が激変したらどうなるんでしょうか。なんだか心もとない電子申告というもの自体。

f0131641_22264716.jpgこちらはスコーンです。高橋雅子さんのレシピより、少しのイーストで長時間冷蔵発酵を経て焼くやり方です。(この方はパンの本をたくさん出版されていて私も一冊持っていますが、おいしいパン屋さんが何軒かもうあるので自分でパンを焼きたいと全然思わなくなってしまって死蔵状態…)
スコーン生地をイーストの力で持ち上げるというのに興味をひかれて、焼いてみました。卵を使わずバターが多い配合で、焼き上がりは確かに粉の味がしっかり、食感もみっしり。スコーンというよりホットビスケットのような。これはこれとしておいしいけれど、私が作りたいと思っている「イーストで焼くスコーン」というのは少し違うところにある。それにしても不思議なのは、なぜスコーンが日本人にとても受け入れられているのか、ということです。私もついなんとなく、いろいろ試作してみたくなるのです。たかがスコーンされどスコーン。
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by kobatoyakigashi | 2009-02-27 22:51 | 与太話 | Comments(0)

光あるうちに

モーニングショーで安く映画を見にいこうと思いながら、なんとなく起きあがる気力が湧いてこないまま正午。先週もヴァレンタイン明けに一本と思いながら起きられなかったんだった。前夜に「もやしもん」をぎらぎらいつまでも読んだりしているからだ。こうして映画館が遠のく。TSUTAYAのカードも期限が切れて久しくレンタルも遠のく。こうして映画というものの存在がずんずん遠のいてゆく。映画は遠のけども確定申告の期限は近まる。というわけで午後は帳簿の整理と申告書のチェック。その甲斐あってかようやく光が見えてきました。パソコンの調子にいまひとつ不安を抱えているため書類作成にも緊張感を伴う。どきどき。出力し切るまではデータよ飛ぶでないぞ!と念じつつ。電子申告まであと一山。

f0131641_23441269.jpg先日のお誕生日ケーキ。苺ショートケーキ。

苺といえば、器量のあまりよろしくないところが逆に愛らしい苺たちがたくさん出回ってきました。ジャムに煮ると、その間中苺のエキスがぶわんぶわんに広がりまくっているような香りがたちのぼります。春の香り。
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by kobatoyakigashi | 2009-02-23 23:52 | 与太話 | Comments(4)

刺し子の風呂敷で包む

もう一年近く前のことになりますが、縁あって一つのちいさな硯が手元にやってきました。それ以来この硯にあわせて水滴や墨などをぽつぽつ買い集めながら、さて硯箱はどうしようとずっと考えていたのです。書道具屋などに行けば既製のものは手に入りますが、それもなんだかねと二の足を踏んでしまう。水滴を作る陶芸の人がいるのなら硯箱を作る漆芸の人や木工の人もいるのではないかしらんとなんとなく探しながら日々を過ごしておりました。何も尾形乾山のようなきらびやかな硯箱が欲しいわけではありません。おそらくは一生に一度しかしない買い物になるであろうから焦らず流れにまかせて自分の直感がすべてという気持ちで、どういった形になるのが硯にとってよいのか考えながら、待ってみよう。

f0131641_2130340.jpgそしてそれを具現してもらうことができました。

奥山貴之商店さんによるもの。しっとりした黒にぴしりと真っ直ぐ走る細い赤がきいている。手文庫のような茶箱のような、抽斗つきの硯箱にしてもらいました。蓋をあけると中皿があってそこには、硯のための浅い溝が用意されている。なんとありがたいことであろう。

f0131641_21303064.jpgさて次に気づいたのが、この方は出しっぱなしにしておくわけにはいかぬ、この硯箱をくるむ布が要るのではないかということでした。

そこで紺とくすんだ水色の布を真四角に縫いあわせて端っこだけ刺し子にして、風呂敷を作りました。真ん中には雲の刺し子。裏表にあるので、どちらの色で包んでも雲を真ん中にするとちょうどよく包めるように。

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    紺で包むとこのように、
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    水色で包むとこのように。

    紬と似た風合いをもつ布で、
    いなせな雰囲気があるような。

    硯一つから、ようやく全体が形になりました。
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by kobatoyakigashi | 2009-02-08 22:19 | 与太話 | Comments(0)

28歳の革命

「チェ 28歳の革命」を見ました。キューバ革命の立役者でカストロの同志でもあるチェ・ゲバラがキューバ革命をどのように考えて実行したかを再現した(かのような)映画です。
ゲバラといえばこの映画が封切られるひと月ほど前、井原市のある珈琲店にてチェ・ゲバラのモノクロ写真がばーんと飾ってあるのを「なぜに??」と不思議な思いで眺めたことを思い出します。あれから縁は続いていたのでしょうか。

「祖国か死か」と問うことは70年代の日本に生まれのうのうと暮らしている私にはたぶん一生涯、ない。革命という名のもとに行われる殺戮がいくら正義のためにくりひろげられても、そうしなければならないとしても私は自分の家の壁を斧で叩き壊すことすら躊躇してできないであろう。キューバという国を知らない私にはその程度のことしか思考できない。わかるのはチェ・ゲバラの考え方や実行の仕方がおそろしくカッコいいらしいということだけなのだった。帰る道々、T.E.ロレンスをなんとなく思い出した。彼はアラブの独立という名のもとに祖国イギリスに心をさかれた英雄ではなかったか。ただロレンスにはチェ・ゲバラのいう「愛」はあったのかどうか。

それと印象的だったのは、スペイン語の響きや抑揚のもったりとした土着的な感じです。せりふが英語だったら、きっとずいぶん印象が違ったはず。導入で若き日のカストロとゲバラが一家で食卓を囲む場面があって、それはとてもよかった。ゲリラ戦中の空や岩の水や密林の木々が、これまたよかった。

f0131641_2017307.jpg先日のお誕生日ケーキ。
苺がある時期というのは本当にいいですね。赤いのでどんなふうに飾ってもはなやか。上のアフロチョコは、スイートチョコとホワイトチョコを混ぜたもの。

チョコレートといえばもうヴァレンタインまで間近に迫ってまいりましたねぇ。
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by kobatoyakigashi | 2009-01-28 20:59 | 与太話 | Comments(0)

雨・倉敷民藝館

f0131641_2382864.jpg雨の週中日、倉敷民藝館の「囲炉裏の間」で手織実演をしているのを見に行きました。ぱたぱた、かたかた、とんとん、と糸と糸が積まれてゆくのを少し離れてぼんやり眺める。椅子に座って館内の織物を見渡しながら音を聞く。雨の音もしとしととしている。織りの音や雨の音を耳にしながら倉敷民藝館のとろりとした水飴のような古い窓ガラスから外を眺めると、薄墨色の空もそれとして綺麗に見える。中庭の石畳、小さな石仏らしきものが壁ぞいに並んでいるのも似つかわしい。あぁこういう感じ、ずっと昔によく味わっていたような気がする、確かなものたちに囲まれて暮らしていた頃があったような。民藝館を訪れるといつも感じる少し張りつめたような懐かしい、空気です。

私はテキスタイルという分野に興味をもって飛び込んでゆくという性質をあまり持ちあわせてはいないのですが、織られた布がいくつも展示されているのを見ているうちになぜか鼻の奥がつんとしてきて、布の持つ深みや色に心がさざめきました。それを織った織り手の仕事の確かさを思い、織り手が知らず織りこんだであろう思いの蓄積のようなものを感じます。残るものを作るということは厳しいこと、覚悟のいることだ。


「外村の育てた工人たち -六十年の歩み」展
6月7日(日)まで
倉敷民藝館 
倉敷市中央1-4-11
月休み 9:00~16:15(3月より9:00~17:00)
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by kobatoyakigashi | 2009-01-21 23:46 | 与太話 | Comments(2)

シューペルメルカード

仕入れを業者さんにして3社お願いしているので、ありがたいことにほぼ基本的な材料は店まで配達してもらえる。しかし生鮮品はまとまった量の注文をコンスタントにできないし卸売市場のしくみに暗い上懇意にしている八百屋さんもまったくないので必然的に必要な分だけちょこまかとスーパーマーケットへ行かねばならぬことになっている。バナナや苺やレモンなどがそう。季節によっては収穫したての果物や野菜をすぐ使えるけれど、さすがにバナナはこのへんの家では作れないですよ。

それで店や家の近所のあれこれに買いにゆくのだが、だいたい買い物するのはMスーパー、Nストア、Tストアの3つ。そのうちMスーパーとNストアは、レジ係りの人々はお揃いの制服にお揃いのカーディガンを羽織っていてほとんど女性。主婦らしきひとびと。

しかしTストアは行く時間帯が夜遅いことが多いからなのか、あからさまにアルバイト男子高校生、店の制服でなく青いエプロンといういでたち(ここは昼間行くとお揃いのジャンパー女性たちがきびきび働いているのだが)。それも季節によって、この子たちはずいぶん頭が青々としているから野球部だろうかとか坊主じゃないけど真っ黒だからテニス部かなとかずいぶん背高なところからしてバスケ部かしらんとか傾向がいくつかに分かれる。運動部ではないのかもしれないのになんとなく部活動で分類してしまう私。見たところ単独ではなく友達同士なのか何人かでつるんでバイトをするという傾向もあるようだ。グラブとバットを買う金がたりないのか部費を稼いでいるのかケータイ代を稼いでいるのかそれとも家にいくらか入れるために働く苦学生…といろいろ妄想ははてしない。夜遅くまで営業しているときのスーパーマーケットはなんとなくコンビニのような雰囲気をしていると感じるけれど、それは高校生アルバイトたちの存在がそう思わせるのかも。
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by kobatoyakigashi | 2009-01-18 23:06 | 与太話 | Comments(2)