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木鳩屋雑記

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カテゴリ:与太話( 104 )

宮島

あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしく、お願いもうしあげます。
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写真は宮島の鹿。後姿。
お隣県の広島県ですけれど、宮島は広島市より向こうの廿日市市なので、ずいぶん遠いのです(広島市は大阪市に匹敵する遠さという認識)。お正月の宮島はおおにぎわい。雑踏とは縁の無い生活を送っているため、なんだか自分が原始人のような気分がしました。厳島神社にいたっては、ルミナリエかここはというくらいの混みようで、早々にUターンして周辺を散策するにとどめた。
粒餡のもみじ饅頭が焼きたてでおいしかったし、甘酒を飲みに入った甘味処には眠り猫(本物)もいて、鹿もおだやかで愛らしいし、たまにはにぎやかなところへ遠出も悪くない。それでもやっぱり私は店でもくもくと菓子を作っているほうが、よほど性に合っているのだなぁとも思い知らされたことでした。
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by kobatoyakigashi | 2010-01-03 22:52 | 与太話 | Comments(0)

夕べの雲

ここのところ、庄野潤三が大流行中。私の中だけですが。
数ヶ月前逝去のニュースを聞いたときまだ一冊も読んでおらず、その後ふとしたきっかけで『夕べの雲』を手に入れて読んだ。新刊や文庫で何冊か手に入れることはできるけれど、このあたりの田舎町の本屋には置いていないことの方が多い。ネットで買うのが一番効率がよいのだが、それはいよいよ最後の手段としてとっておきたい。本は本屋でございますよ。

『夕べの雲』は穏やかにたんたんと、たんたんと丁寧に、五人家族の過ぎてゆく日常をつづったもの。日常というものがいかに持続しがたくこわれやすいものかを深く味わったことがないという人は幸運だけれど、でもいずれわかるだろう。それでも破滅せず絶望もせず、自分という存在を生きていくことが反乱。子どもは成長し夫婦は年をとる。庭の植物は根を張り山は団地になる。それらの全部の中に存在する美しいもの。それを見たくて庄野潤三を読みたいと思うのです。そして文章が職人技です。

さて、そんなことで近所まわりの新刊書店・古本屋にせっせせっせと足を運んでいます。「庄野潤三」を手に入れられた場合はよいが、そうでない場合「では代わりにこれを…」と『チボー家の人々』(白水社の5巻全巻揃い箱入の黄色い本、しかもエラく安い)をよろりと買ってしまったりする。本屋めぐりは功罪が多い。


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こちらは先日のお誕生日ケーキ。
還暦のお祝いということで「赤」が決め手。しかも「赤と黒で」とのご注文で、悩んだ挙句チョコレートを細工しました苦肉の策。「黒」じゃないやんけ。チョコレートは、もっと練習しなければといつも自省する分野です。このケーキ切りにくそうだなぁと思いながら作りましたが(他店の芸術的なデコケーキなど見るとどのように切るかを考えてしまう。意外と切り分けやすいのだろうか。)どうだったのかしらん。
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by kobatoyakigashi | 2009-12-11 23:53 | 与太話 | Comments(2)

高梁と倉敷で

木鳩屋の店内に「雲」があることに気づいておられましょうか。
この雲の作者である永岡かずみさんの作品を、今岡山県内2箇所で見ることができます。

こちらは高梁市歴史美術館。
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「 5周年記念特別展 アートの今・岡山 2009」
今月20日(日)まで高梁で、来年は奈義町現代美術館へと会場を移動します。
高梁市歴史美術館(高梁市文化交流館2階)
高梁市原田北町1203-1
9:00~17:00(火曜休館)


こちらは倉敷のギャラリーしをり。
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「ART EXHIBITION 織・画・陶 4人展」
今月13日(日)まで、9日(水)休廊。
ギャラリーしをり
倉敷市阿知2丁目21-15
10:00~17:30(最終日は17:00まで)


雲にいっぱい出会えます。

作品をずうっとぼんやり眺めながら「これは鎮魂なのかもしれない」と私は思いました。
今年は友人知人たちから訃報が相次いで届いた年でした。そういう年まわりなのでしょう。そのような今というタイミングで、これらの作品を見て私が感じたことです。父を亡くしたとき、空の上の方にきっといるような気がしていました。雲を見るとそのことを思い出します。
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by kobatoyakigashi | 2009-12-08 21:45 | 与太話 | Comments(1)

栗菓子まであと少し

そろそろ出ているのではとうっすら期待しながら買い物にゆくと、期待どおり栗が売られておりました。しかもでっかい。買いである。今日のところはとりあえず水をはったボウルにつけておいて、明日のお世話の段取りをする。栗の鬼皮剥きは忍耐を要求されるが楽しい作業でもある。まずはやはり渋皮煮か。それから鶏肉と蒸し煮にする料理。辰巳芳子先生の「正しく渋気を抜き、スープで炊き、グラタンにする」という「栗のグラタン」というのもやってみたい栗料理の一つです。

駐車場で、また犬とたわむれてしまった(先日とは違う犬。ご近所まわりは犬を飼っているお家がとても多い)。車まで歩いてきて、は、と思い出し周囲を見回すがクロさんたちは不在の模様。
先日の夕方のこと、いつもこの駐車場にいるのら猫にごはんをあげに来ている様子のご婦人との会話。「毎晩ごはんをあげに来るんですか?」との私の問いに「いいえ」、そりゃそうですよね毎日なんて、「一日三回来ているのよ」。一瞬聞き違いかと思った、一日三回。驚くべきことにここの猫たちは三食昼寝つきなのであった。しかも、カリカリしかとか缶詰のやわらかいのしかとかいう猫の個別的嗜好にこまかく対応しているそうだ。ちなみにこの方はクロさんをくーちゃんと呼ぶ。もちろん駐車場猫の歴史にもあかるい。

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こちらは先日のお誕生日ケーキ。
中は名残りの白桃コンポートとキウイフルーツ、飾りはグレープフルーツ、オレンジ、そしてキウイフルーツ。
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by kobatoyakigashi | 2009-08-28 21:45 | 与太話 | Comments(0)

かぼちゃをよく食べている

車を運転しながら、昼飯に何を食いたいか自問自答するいつもの朝。食事を用意することの何が最も苦しいことかといえば、メニュー決めであろう。決まりさえすれば材料を買うなりパンや惣菜を買うなりあるいは外食するなり、実行に移せばよいだけなのだから。昼どきになって空腹の骨頂しかし何か食べようにも決まらず食いたいものがない、材料も何もない、しかし今すぐ何か食わせろというくらい空腹、という情況が一番厄介だ。
そして今朝もいつものごとくもやもや考えているうちに、あ、そうだあれが食べたい、と「かぼちゃのポタージュ」と「にんじんサラダ」に決まった。野菜類は売るほど家にあるのだが、何を作るか決まったのが遅かったので致し方なく買う。スーパーマーケットに寄ってかぼちゃと玉ねぎ、にんじんとすだちを入手。かぼちゃの山吹色とにんじんの橙色がそれぞれあざやかな膳となった。ごはんは冷凍しておいたおむすびを焼く。昼飯にポタージュなぞ優雅に作れるのはお盆休み最終日だからこそである。良いような悪いような。

食事をすることは私には結構切実なこと。冷え症だし胃腸は弱いし肝臓も腎臓もいまいち動きが悪いらしいし(整体の先生曰く内臓の出来が悪いそうだ)、満遍なく食べないとひどいときは貧血で手がふるえてくるし(こういう症状が出る人は意外と多いらしい)、因果な体質だ。一食抜いても別に、という体質だったなら、こんなに食事にとらわれることはなかっただろうになぁ。まぁそれだからこんな仕事ができるといえるのかもしれない。

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今年は読書の夏。カズオ・イシグロと鹿島田真希に占拠される脳内。店の貸本スペースは随時入れ替えしておりますので、ご利用ください。
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by kobatoyakigashi | 2009-08-16 22:05 | 与太話 | Comments(0)

鞆の浦

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倉敷から車で1時間あまり西に向かって走ると福山市(広島県)、そこから更に南下すること20分ほどで鞆(とも)の浦に着きます。以前は宮城道雄の箏曲「春の海」の舞台という紹介の仕方だったのが、最近は宮崎駿監督の「ポニョ」です。ちょっとした隔世の感です。久しぶりに訪れた鞆の浦は、ずいぶんおしゃれな町になっていました。

写真はギャラリー櫻やの入り口にて、かぼちゃと子猫。こうしてみるとなかなかの美形。このこはノラのようでしたが、港町の猫らしく人馴れしています。あっさりと触らせてくれました。飲食のある店内はさすがに出入り禁止とのことでしたので店先で遊んでおりましたら、通りすがりの猫好き人たちの心をつかみまくって店に引き入れることに成功し、すっかり招き猫としての仕事を果たしておりました。展示中の友人にこの話をしたら、「私たち、猫の手を借りちゃってるね!」と笑われた。

鞆の浦は「保命酒」という薬用酒(養命酒のようなものだろうか)で有名な土地でもあり、少し歩くだけでたくさんの看板を見かけます。開け放した店頭にはふわーんと漢方のような薬草のようなよいかおりが漂っています。今度行ったら一本手に入れて帰ろうかな。
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by kobatoyakigashi | 2009-08-11 23:13 | 与太話 | Comments(0)

ももこさん

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岡山は白桃の産地なのだけれど、おそらく普段岡山県民が食べるのはさほど大きくもない小~中玉の甘いか甘くないか食べてみての運だめし、のようなものがほとんど。そのかわりとてもお買い得です。進物用のものとは大きさも価格も扱いも何もかもまるで違います。お姫様と下女くらいたぶん違います。産地というだけのことはあって、知り合いの知り合いとか親戚の親戚とかいったルートを辿って農家が出荷できないものなどもよくおすそわけにあずかります。そのまま食べるのがもちろん一番ですけれど、毎日2つ食べても(食べます)食べきるのは明らかに不可能、という状態になってしまったため今年は煮ました。白桃を煮るなんて菓子屋としては大きい声じゃ言えませんが、初めて。今まではなんとなくもったいなくてできなかった。

左ふたつは二つに割ってコンポート、右ふたつはざくざく切ってジャム。どちらもレモンをぎゅぎゅっと絞って煮ます。左右で桃の種類が違います。ジャムにした方は果肉もピンクであった。
もう一箱、清水白桃(という品種がある)の進物用が届いているのですがこれは煮られません。さすがに煮るのは惜しい、生で食べねばという清水白桃信仰に近いものが岡山県民には根強くあるのであった。
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by kobatoyakigashi | 2009-07-28 21:43 | 与太話 | Comments(2)

過ぎ去るもの

クラフトが終わったら旅に出ると思いながら5月が過ぎ去り、6月には出ると思いながら6月も過ぎ去ろうとしている。菓子屋のオフシーズンは6・7・8月なので行くなら行くでとっとと腰を上げねばならぬのだが、ちょこまかと臨時休業ばかり頻発してしまっているのでまとまった休業日をとるにとれない状態。あまり近場というわけではないけれど県内ででも店を休まなければ一生訪ねることは不可能というところにせっせと足をのばしているのだ。これすなわち自業自得。しかし長い目で見たときに、ぜったいに今行っておいたほうがよいと思ったので。行ったところはそのうちまとめてご紹介したいと思う。ちなみに旅というのは県内ではなくもっともっと遠くのことです、もちろん。
以上、臨時休業の言い訳でした。身勝手な休業日、来てくださった方もいらしたでしょうに、ほんとうにご迷惑をおかけします。

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先日のお誕生日ケーキはチョコレートクリームでした。中はバナナ。飾りはさくらんぼ。もう5歳だなんてねぇ。
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by kobatoyakigashi | 2009-06-21 22:13 | 与太話 | Comments(0)

なぜ本を買わずにいられないか

先月末に発売された村上春樹の新刊を求めて近所の本屋を何軒かまわったが手に入れられなかった(上下巻で下巻だけはあった店もある)。その翌日がちょうどよく休業日だったので岡山市内の丸善まで足を運ぶがそこでも売り切れ(やはり下巻だけがあった)。丸善には近所の本屋ではお目にかかれない種類の本いろいろを手に入れることができたので、それはそれで満足。しかし肝腎の私が今一番読みたい村上春樹の新刊はない。不満。

そこで①書店に予約しておく②もう少し時間がたちどの本屋にもあふれかえるほど並ぶのを待つ、という選択肢が生まれる。ここまで来ても無いのだから…と私はほぼ②の心境に近くなっていたのだけれど、いやいや今読みたいんだよう!という気持ちもまだ少しあるし、ちょっと珈琲でも飲んで気持ちを落ち着けようと思い珈琲屋に行く途中たまたま目に付いた書店に「まさかな」と思いつつふらりと入るとそこに!しかも大型書店で売り切れていたほかの新刊も一冊だけ残っている!ということがあった。もちろん速攻で買う。この日の総書籍費はエライことになっていた。内訳;合計単行本5さつ文庫2さつ、そして専門書1さつ。重いっす。

どうして本を買わずにいられないのかは私の人生の命題…というと大げさだが古本屋も新刊書店もネットの本屋もあまさず使う。インターネットで買うからといって町の本屋に行かなくなるわけではなく、今までとても手に入りにくかった本までインターネットではきめ細かく選ぶことができる。単に本を選ぶ選択肢がひとつ増えたというだけで、むしろ書籍費はかさむ一方。伊藤まさこさんの著書に「やめられないし、やめる気もない鍋買い」と書いてあったのを福音と思ったけれど、私にとっては「本」にも置き換えることができるであろう。あーあ。またやってしまった。つい先日も古本を山ほど買っちゃったばかりだというのに。しかも買った本は処分できない(というか、する気もない)し。この年齢になれば今更「無駄遣いして!」と怒られることもないのだけれど、この後ろめたさは何なのでしょう。

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気を取り直して、先日のお誕生日ケーキ。N.Y.チーズケーキを果物で飾る。
キウイフルーツとルビーグレープフルーツ。
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by kobatoyakigashi | 2009-06-04 23:16 | 与太話 | Comments(0)

発酵食品

もやもやした空模様のせいか、湿気でからだが重く感じる今日この頃。連休・クラフト・春祭りといった上半期の行事がほぼすべて終わり、今週はだらだらとした感じで店を開けています。どれくらいだらだらかというと、『こゝろ』一冊を二日で読めるくらいのだらだらです。
関係あるようなないような些事ですが、今年のミサワホームのカレンダー(頂戴物)は夏目漱石。一年中漱石センセイの筆跡やサインを眺めて過ごすわけです。「夏目漱石」と思って読みにかかるようなことをしないで、ぱっと何気なく手にとって読み始めたとしても、『こゝろ』はおもしろかった。実家のお父さんと実家がどうなったのかとか、先生の奥さんはどうなるのかとか、さまざまの空白を読者に向けたあちこちに放り投げている感じもよい。「アフタースクール」を見た余韻のせいもあってか、頭の中のKがどうしても大泉洋になって困った。「五分刈り」とある箇所まで読み進んでも、すぐあのもじゃもじゃに変換されてしまった。こういう誉め方は間違っているのかもしれないが、「アフタースクール」の大泉洋はとてもよかったのである。

『もやしもん』を読んで以来衝撃を受けて、毎日かかさず食べ続けているものにヨーグルトがある。私は胃腸の出来がよろしくないので、ヨーグルトは効果があるようだ。
ちょっと今日は暑くてばて気味だなーというときには、ヨーグルト、砂糖、レモン汁、ラム酒を適量ずつ混ぜあわせたものを凍らせて、あまり凍りきっていないうちにざくざく食べるとしゃっきりします。
昔々夏休みにお手伝いをしていた喫茶店のまかないおやつとして頻繁に作っていて、砂糖はぎりぎりまで減らし(なくてもよいくらい)、レモンとラムは最大限にという作り方をしていました。目がぱちっと開いてとても元気が出るのですが、たまにラムがききすぎることがあって赤い顔で珈琲を運ぶ羽目になったこともあった。今でも時々作って食べます。さっぱりして美味。
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by kobatoyakigashi | 2009-05-22 22:38 | 与太話 | Comments(0)