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木鳩屋雑記

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夕べの雲

ここのところ、庄野潤三が大流行中。私の中だけですが。
数ヶ月前逝去のニュースを聞いたときまだ一冊も読んでおらず、その後ふとしたきっかけで『夕べの雲』を手に入れて読んだ。新刊や文庫で何冊か手に入れることはできるけれど、このあたりの田舎町の本屋には置いていないことの方が多い。ネットで買うのが一番効率がよいのだが、それはいよいよ最後の手段としてとっておきたい。本は本屋でございますよ。

『夕べの雲』は穏やかにたんたんと、たんたんと丁寧に、五人家族の過ぎてゆく日常をつづったもの。日常というものがいかに持続しがたくこわれやすいものかを深く味わったことがないという人は幸運だけれど、でもいずれわかるだろう。それでも破滅せず絶望もせず、自分という存在を生きていくことが反乱。子どもは成長し夫婦は年をとる。庭の植物は根を張り山は団地になる。それらの全部の中に存在する美しいもの。それを見たくて庄野潤三を読みたいと思うのです。そして文章が職人技です。

さて、そんなことで近所まわりの新刊書店・古本屋にせっせせっせと足を運んでいます。「庄野潤三」を手に入れられた場合はよいが、そうでない場合「では代わりにこれを…」と『チボー家の人々』(白水社の5巻全巻揃い箱入の黄色い本、しかもエラく安い)をよろりと買ってしまったりする。本屋めぐりは功罪が多い。


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こちらは先日のお誕生日ケーキ。
還暦のお祝いということで「赤」が決め手。しかも「赤と黒で」とのご注文で、悩んだ挙句チョコレートを細工しました苦肉の策。「黒」じゃないやんけ。チョコレートは、もっと練習しなければといつも自省する分野です。このケーキ切りにくそうだなぁと思いながら作りましたが(他店の芸術的なデコケーキなど見るとどのように切るかを考えてしまう。意外と切り分けやすいのだろうか。)どうだったのかしらん。
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by kobatoyakigashi | 2009-12-11 23:53 | 与太話 | Comments(2)
Commented at 2009-12-12 15:15 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kobatoyakigashi at 2009-12-12 22:43
あっ!
よかった。ありがとうございます。
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