ブログトップ

木鳩屋雑記

kobatoya.exblog.jp

チクタクと

高山なおみさんの『チクタク食卓』上巻(アノニマ・スタジオ)をふらりと手にとったらどうしようもなくなって買ってしまい、ちみちみと読むしあわせ。一時期私の鞄には常に彼女の『諸国空想料理店』(ちくま文庫)が入っていたということがあるくらい、この方の料理の取りくみ方と文章は私の血肉になっているといってもいい。きたないことも下品なこともいかがわしいこともいやなものもつらいこともぜんぶごちゃまぜにして、それでもそこからきれいな水が湧きでているような感じを受ける料理人。

『チクタク食卓』は毎日毎食のごはん記録のような本。『ヨーガンレールの社員食堂』といい、こういう日々の記録をまとめたものを読むのはなんておもしろいのだろうか。菓子のレシピ本はグラム数やオーブン温度など厳密で息が詰まるようなときがあって、そのとおり従うかどうかは別にしても、それはしかたのないことと思っているが、料理本はこういう雰囲気の方が私には良いようだ。作って食べてみたくなる。

f0131641_22424247.jpg

本日の試作、パイナップルとあんずのロールクッキー。
台湾の菓子にパイナップル餡の四角いおまんじゅうのようなものがあり、その雰囲気を真似てみたかった。クッキー生地は粉と砂糖と塩、それにサラダ油(ラードだともっと感じが出たかもしれない)を水で練ったもの。間にドライパイナップルとドライあんずを細かく刻んだものをはさんで焼く。ドライフルーツだけだとあっさりし過ぎるかもしれない。やはりナッツを少し混ぜるべきだったかな。
[PR]
by kobatoyakigashi | 2009-06-23 23:24 | 試作新作 | Comments(0)
<< 初蝉 過ぎ去るもの >>