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木鳩屋雑記

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雨・倉敷民藝館

f0131641_2382864.jpg雨の週中日、倉敷民藝館の「囲炉裏の間」で手織実演をしているのを見に行きました。ぱたぱた、かたかた、とんとん、と糸と糸が積まれてゆくのを少し離れてぼんやり眺める。椅子に座って館内の織物を見渡しながら音を聞く。雨の音もしとしととしている。織りの音や雨の音を耳にしながら倉敷民藝館のとろりとした水飴のような古い窓ガラスから外を眺めると、薄墨色の空もそれとして綺麗に見える。中庭の石畳、小さな石仏らしきものが壁ぞいに並んでいるのも似つかわしい。あぁこういう感じ、ずっと昔によく味わっていたような気がする、確かなものたちに囲まれて暮らしていた頃があったような。民藝館を訪れるといつも感じる少し張りつめたような懐かしい、空気です。

私はテキスタイルという分野に興味をもって飛び込んでゆくという性質をあまり持ちあわせてはいないのですが、織られた布がいくつも展示されているのを見ているうちになぜか鼻の奥がつんとしてきて、布の持つ深みや色に心がさざめきました。それを織った織り手の仕事の確かさを思い、織り手が知らず織りこんだであろう思いの蓄積のようなものを感じます。残るものを作るということは厳しいこと、覚悟のいることだ。


「外村の育てた工人たち -六十年の歩み」展
6月7日(日)まで
倉敷民藝館 
倉敷市中央1-4-11
月休み 9:00~16:15(3月より9:00~17:00)
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by kobatoyakigashi | 2009-01-21 23:46 | 与太話 | Comments(2)
Commented by Boo at 2009-01-28 21:20 x
会えずに残念T_T
Commented by kobatoyakigashi at 2009-01-28 22:53
同感。
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